タイの自動車情報サイトAutolife Thailandがまとめた2026年4月の大型セダン(Dセグメント)販売台数で、トヨタ・カムリが266台、シェア58.1%で首位に立った。セグメント全体の登録は458台と小さいが、上位はトヨタとホンダの日本勢が占めた。電気自動車(EV)の比率は23.8%で、コンパクトセダンの分野ほどEV化は進んでいない。
カムリとアコードで市場の8割近く
4月のDセグメントは、首位のトヨタ・カムリが266台、2位のホンダ・アコードが83台だった。この2車種を合わせると349台となり、セグメント全体の76.2%を占めた。いずれもガソリンエンジンやハイブリッドを積む日本車で、大型セダンの分野では依然として日本勢が強い。
カムリは世界的に売れているトヨタの代表的なセダンで、タイでは現地生産のハイブリッド車として、法人需要や上級志向の個人に支持されてきた。アコードも、走行性能と快適性を兼ね備えた一台として根強い人気がある。近年は世界的にSUV人気が高まり、セダン市場全体が縮小する傾向にあるなかで、両車は大型セダンの定番としての地位を保っている。
EVは2割台、コンパクト勢との違い
今回のデータで、完全な電気自動車(BEV)は109台、シェア23.8%だった。同じ4月のコンパクトセダン(Cセグメント)では、テスラ・モデル3などのEVが38.1%を占めていたのと比べると、大型セダンのEV比率は低い。
残る2割あまりのEVは、中国ブランドやテスラなどが分け合っているとみられる。大型セダンは法人利用や長距離移動が多く、航続距離や充電インフラへの不安から、ガソリンやハイブリッドが選ばれやすい面がある。一方で、コンパクトセダンでは価格が下がったEVが急速に存在感を増しており、車種の性格によってEVの浸透度合いに差が出ていることがうかがえる。
小さくても象徴的なセグメント
Dセグメントは月458台と、SUVやピックアップ、エコカーに比べれば規模の小さい市場だ。それでも、各メーカーのフラッグシップに近いセダンが並ぶこの分野は、ブランドの実力や顧客の好みを映す象徴的な存在といえる。
タイの新車市場では中国ブランドのEVが全体のシェアを伸ばしているが、大型セダンに限れば日本車が8割近くを握る。日本勢が築いてきた信頼と、EV勢の価格攻勢が、今後この小さな市場でどう交わっていくのかも見どころとなる。