日産自動車のタイ法人が、SUV「X-Trail(エクストレイル)」のe-POWER e-4ORCE 4WDモデルを期間限定で値下げする。通常価格169万9,000バーツのところ、10万バーツ引きの159万9,000バーツ(約784万円)で購入できる。日本からの完成車輸入(CBU)モデルで、値引きは日産の既存客とその家族が対象。受け付けは6月30日までとなっている。
値下げの内容と条件
対象となるのは、X-Trailの中でも上級にあたるe-POWER e-4ORCE 4WDである。価格は通常の169万9,000バーツから159万9,000バーツへと、10万バーツ(約49万円)引き下げられる。
ただし、この特別価格は誰でも使えるわけではない。日産の既存オーナーと、その家族(両親、配偶者、兄弟姉妹、子ども)が対象で、公式のLINEアカウント「Nissan Innovation」から登録して権利を得る必要がある。期間は6月30日まで。日本から輸入される完成車のため、台数にも限りがあるとみられる。
e-POWERとe-4ORCEとは
X-Trailに積まれるe-POWERは、日産独自のハイブリッド方式だ。エンジンは発電に徹し、実際にタイヤを駆動するのはモーターである。エンジンで直接走るのではなくモーターで走るため、EVに近い滑らかな加速と静かさが持ち味とされる。タイでもキックスやアルメラといった車種でe-POWERが採用され、街乗りでの扱いやすさが受け入れられてきた。
e-4ORCEは、前後に1基ずつモーターを置く電動4輪駆動システムである。雪道や悪路だけでなく、カーブや雨にぬれた路面でも車体を安定させる制御を行う。タイでは販売の主流が現地生産車だが、このモデルは日本で生産された完成車を輸入しているため、関税などが上乗せされ価格は高めになる。
タイの日本車市場での位置づけ
タイの自動車市場では近年、中国ブランドのEVが急速にシェアを伸ばし、日本メーカーは価格やラインアップで対応を迫られている。今回のような値下げキャンペーンも、競争が激しさを増すなかでの販売テコ入れの一環といえる。
159万9,000バーツという価格は、現地生産のSUVに比べれば高めだが、日本生産ならではの品質や装備を求める層には選択肢になる。日産はタイで、車両5年または15万キロ、e-POWERの電気系統5年といった保証も付けるとしている。購入を検討するなら、対象条件や保証の内容を販売店で確認しておきたい。