タイの労働省雇用局が、バンコク・スクンビット地区のインターナショナルスクールを立ち入り検査し、就労許可をめぐる違反のあった外国人教員6人を確認した。無許可で働いていた人物や、許可された範囲を超えて働いていた人物が見つかったもので、雇用主側にも違反が確認された。外国人が教える現場の適正さが、改めて問われている。
通報を受けた立ち入り検査
発端は、スクンビット地区のあるインターナショナルスクールで、就労許可を持たない外国人教員が授業をしているとの情報提供だった。雇用局のソムチャイ局長によると、5月29日、雇用局の担当課に加え、入国管理局第1課の捜査部門、私立教育振興委員会事務局、地元のクローンタン警察署が合同で学校に立ち入った。検査では、多くの外国人がさまざまな科目を教えている実態が確認された。
見つかった6人の違反
個別に書類を確認した結果、フィリピンとミャンマー国籍の6人に違反が見つかった。内訳は、就労許可を持たずに働いていた1人と、許可された範囲を超えて働いていた5人である。さらに、これらの外国人を雇っていた雇用主1社にも違反が確認された。タイでは、外国人が働くには職種を特定した就労許可が必要で、許可と異なる仕事をすることも違反にあたる。違反した本人と雇用主の双方が罰則の対象となる。外国人雇用の管理に関する法律では、許可なく働いた外国人には5,000〜50,000バーツの罰金や国外退去、許可なく外国人を雇った雇用主には1人あたり10,000〜100,000バーツの罰金が定められている。
外国人が教える現場への目
タイのインターナショナルスクールや語学教育の現場では、多くの外国人が教師として働いている。一方で、資格や就労許可の確認が不十分なまま採用されるケースも指摘されてきた。タイで外国人が正規に教えるには、就労許可に加え、教育機関での指導には教員資格が求められる場合もある。それでも、英語をはじめ外国語のネイティブ教師への需要は高く、確認が追いつかない現場もあるとされる。当局は今回のように、通報をもとに立ち入り検査を行い、違反の有無を確かめている。子どもを通わせる保護者にとっても、教える側の身元や資格がきちんと管理されているかは、安心して学校を選ぶうえで気になるところだ。