タイ東北部ブリラム県で、31歳の男性が自宅で充電中のスマートフォンを使って通話していたところ、落雷を受けて死亡した。タイの英字メディアが報じた。激しい雷雨のさなかの出来事で、そばにいた妻と子どもが目の前で倒れる夫を目撃したという。
嵐の最中、充電中のスマホを手にしていた
報道によると、男性は激しい雷雨の中、自宅内で充電ケーブルにつないだスマートフォンで通話していた。そこへ落雷があり、男性はその場で命を落とした。妻と子どもが目の前でその瞬間を目撃したという。屋内にいても安全とは限らないことを突きつける事故となった。
「スマホが雷を呼ぶ」は迷信
タイには「雨の日に携帯電話を使うと落雷を招く」という言い伝えが根強い。だが専門家はこれを明確に否定している。携帯電話の電波程度のエネルギーでは、空気を電離させて雷を引き寄せることはできない。屋外で電話を持っているだけで落雷の標的になる、というのは科学的な裏付けのない誤解だ。過去に「亡くなった人のそばで携帯が焼けていた」といった事例が、この迷信を広めたとみられる。
本当に危険なのは「通電した機器」
一方で、本当に注意すべきなのは、コンセントにつないで充電中の機器を使うことだ。落雷が建物や電線を直撃すると、その大電流が充電ケーブルや屋内の配線を伝って、機器を手にしている人に達するおそれがある。今回の事故も、充電中のスマートフォンを握っていた点が共通している。有線の固定電話の使用や、窓・ドアのそばにいることも、屋内での被雷リスクとして繰り返し指摘されてきた。
タイは年間およそ36人が落雷で死亡
タイ保健省の集計では、2008年から2012年の平均で、年間およそ36人が落雷で亡くなっている。被害は農地での作業中に多く、広く平らな田畑では人が最も高い「突起物」になりやすいためだ。雷雨のときは、屋外では大きな木や看板、開けた場所を避け、屋内では充電中の機器や有線電話を使わず窓から離れるのが基本とされる。雨季を迎えたタイでは、こうした落雷への備えが身を守ることにつながる。





