タイ・プーケット県カトゥー郡カマラ区(ต.กมลา)の3階建ての民家で2026年5月26日、トルコ国籍の30歳男性カムフール・ベルカイ・バス氏が変死しているのが発見された。カマラ警察(สภ.กมลา)が初期捜査を実施、暴行や傷の痕跡はなく、寝室ドア付近に倒れて死亡。顔面に分泌物の跡、便器に嘔吐物が確認された。同居の友人エムレ・エルディル氏(27歳、トルコ人)は「昨夜午前3時頃まで一緒にいた。故人が痛み止めのために大麻を吸っていた」と証言。現場近くに大麻吸引器具(ボン / บ้อง)が見つかっており、警察は薬物関連の事故死の可能性も視野に詳細捜査を進めている。タイの大麻合法化(2022年)以降、外国人観光客が大麻を使用するケースが増えており、過剰摂取・他薬との併用による事故も頻発しているのが現状。
5/26、プーケット・カマラで30歳トルコ人男性変死
事件の概要は以下の通り。
- 発見日: 2026年5月26日
- 場所: プーケット県カトゥー郡カマラ区の3階建て民家、3階寝室
- 死亡者: カムフール・ベルカイ・バス氏(นายคัมฮูร์ เบอร์เคย์ บาส) 30歳、トルコ国籍
- 死体の状態:
- 寝室ドア付近に倒れて死亡
- 暴行・傷の痕跡なし
- 顔面に分泌物の跡
- 寝室近くの便器に嘔吐物
- 通報: カマラ救命隊
- 現場検証: 副捜査官アチャ・ヤティワット警部補(ร.ต.อ.อัชฌา ยะติวัฒน์)
- 指揮: カマラ警察署長アヌラック・パリンヤサティラクン大佐(พ.ต.อ.อนุรักษ์ ปริญญาสถิรกุล)
外見上は暴行・他殺の痕跡がなく、自然死または事故死の可能性が高い状況での発見。
友人エムレ氏(27歳)の証言、「痛み止めで大麻吸引」
死体発見者である同居の友人エムレ・エルディル氏(นายเอ็มเร เออร์ดิล)27歳・トルコ人の証言は以下の通り。
- 「昨夜午前3時頃まで一緒にいた」
- 「故人が痛み止めのために大麻を吸っていた」
- 「特に体調不良の訴えはなかった」
「痛み止めで大麻使用」というのは、タイの大麻合法化(2022年)以降、合法的に行われている用法の一つ。ただし、過剰摂取や他薬剤との相互作用による事故が報告されている。
現場の物証、大麻吸引器具「ボン」
現場の重要な物証は以下の通り。
「ボン」は大麻を水で冷却・濾過して吸引するための器具で、煙を一気に大量吸入できる特徴がある。過剰摂取の典型的な原因の一つ。便器内の嘔吐物は、薬物中毒症状の典型的な徴候。
タイの大麻合法化(2022年)、その後の問題
タイは2022年6月、世界に先駆けて大麻の医療・産業利用を全面解禁。栽培・販売・自家利用が広く認められた。その後の状況は以下の通り。
タイ政府は2024年以降、規制を強化(THC含有量0.2%以下、医療用以外の屋外栽培制限等)しているが、闇市場や観光客向けの違法商品の流通は続いている。
プーケット島、観光客の大麻関連事故が頻発
プーケット島は、タイの主要観光地の一つで、特に欧州・トルコ・ロシア・中国からの観光客が集中する。大麻関連事故の現状は以下の通り。
- パトン・カマラ・スリンビーチ周辺で大麻ショップが多数開店
- 観光客が「合法だから」と過剰使用するケース増加
- 高THC含有量商品で初心者がパニック発作
- 他薬剤(処方薬、サプリ)との相互作用事故
- アルコール併用での過剰摂取
プーケットの観光警察は、定期的に観光客向けの大麻使用指導を実施しているが、実際の事故防止には限界がある。
トルコ人観光客のプーケット訪問動向
トルコからのタイ観光客は近年急増している。2026年の動向は以下の通り。
- トルコ-タイ直行便増加(Turkish Airlines、Pegasus Airlines)
- バンコク・プーケット・パタヤが主要訪問地
- 若年層の旅行需要拡大
- イスラム教徒向けハラル対応の充実
- 大麻合法化に対する関心(トルコでは厳禁)
トルコは大麻使用が厳しく規制されている国で、タイでの合法的使用に新鮮さを感じる観光客が多い。今回の事故も、こうした背景での発生事案の可能性がある。
カマラ区、欧州系観光客が多い静かなビーチ
事件現場のカマラ区(ต.กมลา / Kamala)は、プーケット島西海岸の中心エリア。特徴は以下の通り。
- パトンの北約10km
- 静かなビーチで欧州系観光客に人気
- 高級リゾート・コンドミニアムが立ち並ぶ
- ヌード・ビーチに近い性格(タイ基準では)
- 長期滞在向けの民家・賃貸物件多数
事件現場の3階建て民家も、こうした長期滞在向け賃貸物件と推定される。トルコ人2人が共に滞在していた状況。
タイ警察の捜査、薬物関連事故か病死か
カマラ警察は、以下の方向で詳細捜査を進める。
- 死因の医学的特定(司法解剖)
- 大麻の使用量・濃度分析
- 他薬剤の併用の有無
- 既往症・健康状態の確認
- 友人エムレ氏の追加事情聴取
- トルコ大使館との連絡
特に重要なのは、大麻の過剰摂取が直接的な死因なのか、それとも別の要因(心臓発作、脳卒中等)が大麻使用と偶然に重なったのかの判別。トルコ大使館への連絡も並行して進められる。
外国人観光客の大麻関連変死、過去の事例
タイで外国人観光客が大麻関連で変死した過去事例は以下の通り。
- 2023年: コ・パンガンでドイツ人男性が大麻過剰摂取で死亡
- 2024年: パタヤでロシア人女性が大麻+アルコールで死亡
- 2024年: プーケットで英国人男性が大麻使用後の交通事故で死亡
- 2025年: チェンマイでオーストラリア人男性が大麻過剰摂取で死亡
これら事例の多くは、合法だからと過剰使用したことが原因とされている。タイの大麻商品はTHC含有量が高めで、欧米の医療用大麻に慣れた観光客でも過剰摂取になりやすい。
在留外国人とタイ大麻、リスク認識の重要性
タイで生活する外国人や旅行する観光客にとって、大麻使用のリスク認識は重要。具体的な留意点は以下の通り。
- THC含有量の確認(タイ商品は高めが多い)
- 初回使用は少量から
- アルコール・処方薬との併用回避
- 一人での使用を避ける(緊急時の対応)
- 既往症(心臓・脳・呼吸器系)がある場合は特に注意
- 帰国時の規制確認(トルコは大麻厳禁)




