タイ労働省雇用局(กรมการจัดหางาน / Department of Employment、DOE)局長ソムチャイ・モラコッシーワン氏(นายสมชาย มรกตศรีวรรณ)が2026年5月26日、マカオ特別行政区の世界的統合リゾート企業COD Resorts Limitedで働くタイ人飲食サービス員5名を募集すると発表した。月給は10,630マカオパタカ(MOP) = 約4万2,945バーツ(約20万円)で、1年契約、初週宿舎無料・年間6,000マカオパタカ住宅手当・昼食無料・医療保険・往復航空券無料という好条件付き。タイ労働大臣のマカオ訪問とCOD Resorts・MGM Grand Paradise Limited両社との労働協力協議の成果で、政府主導の派遣のため応募者はエージェント手数料不要。応募締切は5月28日16時30分まで。タイ人若年層、特に観光・ホテル系の新卒や、中国語(普通話・広東語)堪能者にとって、世界クラスの統合リゾートで働く貴重な機会となる。
5/26、タイ労働省がマカオCOD Resortsへの派遣募集
ソムチャイ局長によると、今回の募集は以下の通り。雇用主はCOD Resorts Limited(マカオ特別行政区の世界的統合リゾート企業)で、業種はホテル・統合リゾート(カジノ・ショップ・レストラン・ウォーターパーク等)。募集職種は飲食サービス員(Food & Beverage Staff)、募集数は5名、月給は10,630マカオパタカ(MOP)で、約42,945バーツ(約20万円、為替により変動)に相当する。
契約期間は1年間で、勤務時間は週48時間、ローテーションシフト制。残業手当・年次休暇はマカオ特別行政区労働法に基づき支給される。
福利厚生、初週宿舎無料・年間6,000MOPの住宅手当
雇用主COD Resorts Limitedが提供する福利厚生は手厚い。初週の宿舎無料提供、年間6,000マカオパタカ(MOP、約24,000バーツ)の住宅手当、昼食無料(勤務日)、マカオ労働法に基づく医療保険、マカオ労働法に基づく福利、契約終了時の往復航空券無料(タイへの帰国時)などである。
これらの福利は、海外就労としては相対的に良好な水準。月給4.3万バーツに加えて住居・食事・医療・往復航空券の支援があるため、実質的な手取りは更に高い。
応募資格、身長と語学力が必須
応募資格として要求される条件は具体的で、まず年齢は45歳未満、身長は女性165cm以上、男性175cm以上。言語面では中国語(普通話または広東語)を流暢に話せること、英語での会話力も必要。性格面では人間関係良好、プロフェッショナルな振る舞いができること。職務知識として飲料(アルコール・カクテル等)に関する基本知識と接客マナーの基本も要求される。
特に語学力(中国語+英語)は、マカオの国際的なリゾート環境で必須。マカオは中国系・欧米系・アジア系の観光客が集まる国際都市で、多言語対応能力が業務に直結する。
マカオ訪問の成果、MGMとCOD両社が関心
ソムチャイ局長によると、今回の募集は以下の経緯に基づいている。タイ労働大臣と労働省幹部チームがマカオ特別行政区を訪問、世界クラスの統合リゾート企業COD Resorts Limited・MGM Grand Paradise Limited(MGMマカオ運営会社)両社と労働協力について協議を実施した。両社ともタイ人労働者の能力に強い関心と信頼を示し、タイ人労働者の追加雇用に意欲を表明している。
今回はCOD Resortsからの先行募集だが、今後MGM Grand Paradiseからの募集も期待される。タイ政府は、マカオ市場の海外就労機会拡大を継続的に推進していく方針。
タイ政府の海外就労促進、「学び+雇用」政策
ソムチャイ局長は、今回の募集の意義について次のように語った。「特に観光・ホテル系専攻の新卒タイ人学生に、世界クラスの企業で働く機会を提供することが目的」「タイ人労働者の国際的な認知度を高める。タイ政府の『学び+雇用』政策の一環として、英語・中国語(普通話・広東語)などの言語スキル開発を強化し、海外雇用主の需要に応える」と。
タイ政府は近年、海外就労機会の拡大を積極的に推進している。マカオ、シンガポール、ドバイ、サウジアラビア、日本、韓国、台湾、イスラエル、北欧、欧州などの主要海外就労市場で、タイ人労働者の派遣プログラムを展開している。
政府派遣のメリット、エージェント手数料不要
今回の募集は、タイ労働省が直接派遣する政府公式プログラム。応募者にとっての主なメリットは以下の通り。応募費用無料(応募手続き・選考過程)、エージェント手数料不要(民間業者を介さない)、合法的な雇用契約の保証、現地でのトラブル対応サポート、契約終了後の帰国支援などがある。
応募者が負担するのは「必要経費」のみで、写真撮影、パスポート手数料(持っていない場合)、健康診断費、犯罪歴チェック費、海外労働者支援基金会員費など、合計約4,000バーツ。民間エージェント経由の海外就労(数万〜数十万バーツの手数料が必要)と比較すると、極めて経済的な条件。
応募方法、5/28 16:30まで
応募方法は、タイ労働省雇用局のオンライン応募システム(toea.doe.go.th)を通じて、24時間いつでも応募可能。応募期間は2026年5月26日から5月28日16時30分まで。応募締切が比較的短いため、関心のある人は迅速な応募が必要。
追加情報は、雇用局のウェブサイト(doe.go.th/overseas)の「ข่าวประกาศรับสมัคร(募集告知ニュース)」セクション、Facebookページ「แรงงานไทยไปต่างประเทศโดยรัฐจัดส่ง(政府派遣のタイ人海外労働者)」、各県の雇用事務所、バンコクの1-10エリア雇用事務所、雇用局ホットライン1506(2を選択)で確認可能。
マカオCOD Resorts、世界的統合リゾート企業
雇用主のCOD Resorts Limitedは、マカオで「City of Dreams(夢の街)」という統合リゾートを運営する世界的企業。Melco Resorts & Entertainment Limitedの傘下にあり、マカオ・コタイ地区の主要ランドマークの一つ。
施設の特徴は以下の通り。5つ星ホテル(ハードロックホテル、グランドハイアットマカオ、Crown Towers、Nuwa等)、世界クラスのカジノ、高級ブランドショッピングモール、世界各国料理のレストラン、ウォーターパーク・エンターテインメントショー、コンベンション施設などである。
タイ人労働者は、こうした世界クラスの環境で職務経験を積むことで、将来のキャリアアップ・海外就労継続・タイ国内のホテル業界での昇進などに大きな価値を得ることが期待される。
マカオ特別行政区、タイとの労働関係
マカオ特別行政区(澳門特別行政區 / Macao Special Administrative Region)は、中国の特別行政区の一つ。人口約68万人、面積約33平方kmの小規模だが、世界最大のカジノ・統合リゾート都市として知られる。年間訪問者数は約3,500-4,000万人で、観光・ホテル・カジノ業が経済の柱。
マカオの労働市場は、人手不足が慢性的な課題。地元住民だけでは需要を満たせず、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイなどから多数の外国人労働者を受け入れている。タイ人労働者は、ホスピタリティ業界での評価が高く、特に飲食サービス・客室サービス・ホテル管理職などで需要が安定している。
在留邦人にとっての意味、海外就労市場の新展開
タイの労働市場と海外就労の動向は、タイで生活する日本人にとっても無関係ではない。タイ人労働者の海外流出は、タイ国内の人件費上昇圧力に繋がる可能性、日系企業のタイ現地法人での労働者確保が難しくなる場合がある、タイ社会全体の所得水準向上に貢献する側面がある。
一方で、タイ人労働者の国際的なキャリア機会拡大は、タイ社会の中間層育成と経済全体の活性化にプラスの影響をもたらす。日系企業も、こうしたタイの労働市場の構造変化に適応した雇用戦略の見直しが必要となる。
在留邦人やタイ人若者にとって、世界で働く選択肢
今回のマカオCOD Resortsの募集は、タイ人若年層・新卒者・ホテル業界経験者にとって、世界クラスのリゾート企業で働く貴重な機会となる。月給4.3万バーツ+福利の好条件は、タイ国内の同業務(月給1.5万〜2万バーツ程度)と比較すると、明らかに高水準。
特に観光・ホテル系専攻の新卒タイ人学生にとって、初職場として世界クラスの経験を積めるチャンスは、長期的なキャリア形成に大きな価値を持つ。タイ社会全体としても、こうした海外就労機会の拡大が、人材育成と国際競争力強化に貢献していく。
