タイ・チョンブリ県バンランムン(パタヤ)の高級ホテルで5月22日(木)午前3時30分頃、33歳の中国国籍男性が6階の客室から落下し、ガラス製の入口屋根の上に設置された鋼鉄ビームに体を串刺しにされる事案が発生した。警備員が「入口の屋根のあたりから大きな衝突音」を聞いて駆けつけ、ロビー前に血が滴り落ちている光景を発見した。警察が6階の客室を検証したところ「目立った闘争の痕跡はなかった」とし、転落が自殺・事故・他殺のいずれによるものかは現時点で判明していない。同じ部屋で寝ていた友人が警察の事情聴取を受けている。
6階窓から落下、ガラス屋根上の鋼鉄ビームで止まる
事案が起きたのはパタヤ中心部のバンランムン地区にある高級ホテル(ホテル名は警察発表で伏せられている)。33歳の中国人男性宿泊客が6階の客室窓から落下し、エントランスのガラス製キャノピー(屋根)上に設置されていた鋼鉄ビームに体が刺さる形で止まった。警察は「高所からの転落と一致する重い損傷」を確認している。
警備員が衝突音で発見、ロビー前に血が滴る
事案発生時、ホテル正面入口付近にいた警備員が屋根のあたりから大きな衝突音を聞き、現場に駆けつけた。ガラス屋根の上に倒れた男性の体から血が滴り落ち、入口ロビーの前の地面に達していた。警察への通報は午前3時30分頃で、捜査責任者のアリス・プアンサワーイ警部補が現場に派遣された。
部屋に闘争の痕跡なし、同室の友人を聴取
捜査員は6階の客室に入って状況を検証した。室内に争った形跡や争闘の痕跡は確認されず、ベッドには男性の友人が眠っているのが見つかった。この友人は警察に身柄を引き渡され、転落の経緯と被害者の心身の状態について事情聴取を受けている。被害者の氏名と詳細は、家族への通知が完了するまで警察は公表していない。
自殺・事故・他殺の判定は今後の捜査次第
警察は現段階で死因や転落の動機について断定していない。室内の闘争痕がない点だけでは、酒や薬物の影響による事故的な転落、衝動的な飛び降り、あるいは何らかの形での他殺のいずれの可能性も排除できない。鑑識による血液検査、客室の指紋採取、ホテルの監視カメラ映像の精査、友人からの追加供述などを基に、事案の輪郭が固まる見通し。
パタヤに集中する中国人観光客と相次ぐ重大事案
タイのパタヤ・バンランムン地域は中国本土からの観光客と長期滞在者が集中するエリアで、ここ数年は中国人がからむ事件・事故が増加傾向にある。5月にはSun Mingchen容疑者の武器庫事件(中国人31歳)も同地区で進行中で、関連の捜査が広がりを見せていた。今回の事案については現時点で他の事件との関連は確認されていないが、パタヤの高級ホテルでこの規模の事故・事件が深夜に起きたことは、ホテル業界の安全管理や客室の窓の構造を含めた議論を呼びそうだ。