タイ・ナコンラチャシマ県(コラート)ノンスーン郡ビン町にある「クィアン貯水池(สระน้ำเกวียน)」で5月24日午後7時30分頃、12歳の同い年の少年2人が一緒に水遊びに来ていたところ、岸辺で足を滑らせて深い場所に落ち込み、泳げずに溺れて死亡する事故が発生した。近所にいた住民が即座に水中に飛び込んで2人を引き上げ、心肺蘇生(CPR)を施したが、命を救うことはできなかった。通報を受けたノンスーン警察署副捜査官ナンタウット・ウィチャラポート警部補がノンスーン病院の救急チーム、地元救助団「フック31」と連携して現場に到着し、検視と家族への通知を進めた。タイで毎年の暑季から雨季の変わり目にかけて、子供の水難事故が繰り返し報じられる季節になっている。
5月24日午後7時30分、村の貯水池で発生
事故が起きたのはナコンラチャシマ県ノンスーン郡ビン町(タンボン・ビン)にあるクィアン貯水池。村の中央部にあり、住民が日常的に水を引いたり子供たちが水遊びをする場所として知られる池。事故当日、12歳の同い年の少年2人が連れ立って遊びに行き、午後7時頃から池の岸辺で水に入っていた。
岸辺で足を滑らせ深場へ、2人とも泳げず
少年2人は浅瀬で遊んでいたが、池の地形上、岸辺から少し進むと急激に水深が深くなる場所があった。2人のうち1人が足を滑らせて深場に落ち、もう1人がそれを助けようとして同じ深場に転落した。少年たちはどちらも泳ぎが得意ではなく、深さに足が届かない状態で水中に沈んだ。周囲にいた友人と近所の住民は事態に気づいたが、間に合わなかった。
住民が水中から引き上げ、CPRも力及ばず
通報を受けて近所の住民が即座に池に飛び込み、2人の少年の体を水中から引き上げた。引き上げた直後から心肺蘇生(CPR)を施し、ノンスーン病院の救急隊とフック31救助団のボランティアも合流して長時間にわたる救命行為を続けたが、2人とも息を吹き返すことなく死亡が確認された。家族と村の住民は深い悲しみに包まれている。
警察捜査はノンスーン警察署が担当、検視と家族通知
警察捜査はノンスーン警察署のシティポン・ティムスーンウン署長(警察大佐)の指揮の下、ナンタウット警部補(副捜査官)が現場確認と検視・家族への通知を進めている。事故性が明確であり、刑事事件としての立件はない見通し。捜査の焦点は、貯水池の安全管理(柵・警告板・救命具の有無)と、子供の遊泳場所として適切だったかという地域全体の安全確保の問題に移る。
タイの暑季-雨季の変わり目、子供の水難事故が多発する時期
タイの3-5月の暑季と、5-10月の雨季が変わる時期は、降水量が増えてため池・貯水池・運河の水位が急に上がるため、子供の水難事故が毎年のように報告される。ナコンラチャシマ県を含むタイ東北部(イサーン)では、村の中央部や農地にあるため池(สระน้ำ)が水浴場兼飲料水源として使われており、夏休み期間の子供たちにとって身近な遊び場でもある。同時に水深が急変する箇所や水底の障害物による事故リスクが高く、各県の自治体は遊泳時の保護者同伴と救命具着用を繰り返し呼びかけている。今回の12歳の少年2人の死は、こうした注意喚起の重要性を改めて示した形となった。



