タイ・カムペーンペット県で5月24日、33歳の叔父が実の姪(16歳)を「鶏小屋を作るための亜鉛板を取りに行こう」と誘い出し、空き家で刃物で首を脅して強姦したうえ、「動画を撮影した」と虚偽の脅しで口止めをした事件で、容疑者の男が警察の取り調べに対し「衝動的(アロムチュアウーブ)に行動した」と自供した。クリッサダー容疑者(33歳、姓伏せ)は事件直後の被害届を受けたカムペーンペット市警察(สภ.เมืองกำแพงเพชร)の捜査員に身柄を確保され、(1)武器を使った強姦+暴力的強姦、(2)未成年誘拐わいせつ、(3)動画撮影による脅迫の3つの重い容疑で告知された。容疑者は即座に留置所に収監されている。
「亜鉛を取りに行こう」と誘い出して空き家で犯行
事件の発端は、33歳の叔父クリッサダー容疑者が実の姪(16歳)に対し「鶏を飼うための鶏小屋を作るのに古い亜鉛板が必要だ。一緒に取りに行こう」と話して誘い出したこと。被害者の少女は親類の依頼であり警戒せずに同行した。連れて行かれた先は人気のない空き家で、容疑者はそこで刀(刃物)を取り出して少女の首に当て、暴力的に強姦に及んだ。
「動画を撮った」と虚偽の脅迫で口止め
犯行後、容疑者は「お前の動画を撮ったから、誰かに話したら拡散する」と虚偽の脅しをかけて姪に口止めをした。実際には動画撮影は行っていなかったが、16歳の被害者は精神的に追い詰められて事件を公表できない状態に置かれた。タイ国内では未成年が被害者の性犯罪事案で「動画撮影をした」という虚偽脅迫で口を封じる手口が頻繁に報告されており、警察と社会保護機関は警鐘を鳴らしている。
被害者の母が警察に届け出、立件へ動く
容疑者の脅迫にもかかわらず、最終的に被害者の母親が警察に被害届を出し、カムペーンペット市警察署が動いた。母親は「娘を守る側を選ぶ、徹底的に立件する」と語ったとされる。捜査員は現場の空き家を即座に検証し、刃物・繊維・指紋などの物的証拠の収集を急いだ。容疑者は同日中に身柄が確保され、取り調べを受けることになった。
「衝動的だった」と自供、3つの重い容疑で立件
クリッサダー容疑者は警察の取り調べに対し、犯行を全面的に認めた。動機については「衝動的に行動してしまった(อารมณ์ชั่ววูบ)」と弁解している。警察は以下の3つの容疑で容疑者を立件した。
タイ刑法では、武器を使った強姦は最高で死刑または無期懲役、未成年誘拐わいせつは20年以下の懲役、脅迫罪は別途加算される構成になる。
親類による性犯罪事案、タイで繰り返し報じられる構図
タイ国内では、親族間で起きる性犯罪事案が定期的に報じられてきた。本サイトでも5/20のウドンタニで叔父38歳+祖父63歳が18歳姪を強姦の事件、ラムプーン業修正師パイサーン氏の性犯罪事件、北部タイの占い師が「業を解く」名目で性的暴行など、被害者と加害者の関係が「親族」「指導者」「霊的職業」のケースが続いている。今回のカムペーンペット事案は、被害者の母親が即座に警察への通報に踏み切ったことで、自供と立件まで早期に進んだ点が特徴。

