バンコク都知事チャチャート・シティパン氏が2026年5月15日、内務省に辞任届を提出する見通しになった。任期満了前の辞任で、5月28日に正式に再選候補として立候補登録を行う予定だ。同日に副知事候補チームとスタッフも公開する。辞任後はいったん米国へ渡り、息子の大学卒業を祝った後、バンコクに戻って選挙キャンペーンに入る。バンコクで暮らす駐在員にとっても、PM2.5・水害・地下鉄・治安の今後を左右する重要な政治イベントだ。
バンコク市庁舎の異例な記者会見
バンコク都市計画第4次調整の進捗を発表する予定だった本日5月15日の記者会見では、予定されていたチャチャート知事本人が登壇せず、代わりにヴィシュヌ・サップソンポン副知事が説明を担当した。記者からの「なぜ知事は来ないのか、辞任の準備か」との質問に、ヴィシュヌ副知事は「知事は他の業務がある」とのみ回答。再当選した場合の副知事チームの継続については「まだ分からない、知事が立候補するかの公式発表を待つ」と述べた。事実上のチャチャート氏不在で異例の記者会見になった。
辞任→米国旅行→5/28立候補登録の予定
報道によると、チャチャート氏は5月15日午後にも内務省へ辞任届を提出する。その後は息子の大学卒業を祝うため米国へ渡る予定。米国滞在後にバンコクに戻り、5月28日に正式に再選候補として立候補登録を行う。同日に副知事候補チームとスタッフも公開され、本格的な選挙キャンペーンが始まる流れだ。
出馬表明から1ヶ月、世論調査は56.7%でリード
チャチャート氏は4月24日に2期目出馬の意向を表明済みで、5月10日に発表されたスアン・ドゥシットポール調査では支持率56.7%で2位のドクター・ジョー(人民党)の18.9%を大きく引き離している。現職の知名度と、PM2.5・水害・地下鉄延伸など実績を伴うキャンペーンが強い味方だ。一方で、人民党・カオン党など複数の対立候補が出馬を表明しており、最終的な投票日程は内務省の選挙管理委員会が辞任受理後に公示する。
駐在員家庭への含意
バンコクで暮らす日本人駐在員にとって、知事選はPM2.5対策・洪水対策・公共交通・治安・大気質モニタリングの方向性を決める政治イベントだ。チャチャート氏は1期目で「Rainbomb(豪雨対応)」「BMAアプリ強化」「Bangkok Open Data」など、生活に直結する施策を進めてきた経緯がある。再当選した場合は2期目の政策キャンペーンで何を打ち出すかが注目される。立候補登録の5月28日と、副知事候補チームの顔ぶれが見えるタイミングで、バンコクの今後4年がほぼ確定する。