タイの2026年1〜3月期(Q1)のピックアップトラック販売台数が、累計38,852台に達した。トヨタ・ハイラックスTravo/Revoが17,994台で首位、いすゞD-Maxが14,291台で2位と続き、3位以下を大きく引き離す結果になった。タイ自動車市場の主力カテゴリーで、日本車ブランドが合計の約93%を占める「日本車優位」がはっきりとデータに表れている。在タイ日本人ドライバーや、中古車購入を検討する駐在員にとって、現地価格と流通の感覚を掴むうえで重要な数字だ。
トヨタ・ハイラックスTravo/Revoが17,994台で首位
タイの自動車専門メディアAutolife Thailandがまとめた1〜3月期ピックアップ販売ランキングでは、トヨタ・ハイラックスTravo/Revoが17,994台で1位、市場シェア46.3%を獲得した。内訳は新型Travoが7,647台、旧型Revoが6,433台、ほか3,914台が並ぶ構成。トヨタは新型Travoの投入を進めつつ、旧型Revoの在庫処分とコンビで販売量を確保している形だ。
2位いすゞD-Max 14,291台、上位2社で83%占有
2位はいすゞD-Maxで14,291台、シェア36.8%。トヨタといすゞの上位2ブランドだけで合計32,285台、市場全体の83.1%を占める寡占構造が改めて浮き彫りになった。3位以下はフォード・レンジャー2,368台(6.1%)、三菱トライトン1,727台(4.4%)、トヨタ・ハイラックスチャンプ1,636台(4.2%)、日産ナバラ449台(1.2%)と続いた。
日本ブランド合計で約93%、ピックアップ市場の中心は依然「日本車」
トヨタ(ハイラックスTravo/Revo+ハイラックスチャンプ)、いすゞ、三菱、日産、マツダの日本5ブランド合計で約36,105台、シェアは約93.0%に達した。中国系ブランドはRiddara RD6(242台、EV)、GWM Poer SAHAR(71台)、Foton e-Tunland(34台、EV)、Deepal Hunter K50(5台)などが食い込んできてはいるが、台数規模では「日本車優位」を脅かす段階には届いていない。
EVピックアップは合計約280台、市場の0.7%
13位までのランキングのうち、Riddara RD6、Foton e-Tunland、King Long Dracon(2台)が100%EVモデルとして集計された。3車種合計でも278台、市場シェアは0.7%。タイのEV補助金は乗用車を中心に設計されており、ピックアップ向けの優遇は限定的だ。商用ニーズが強いタイ市場では、ディーゼル主力の構造が当面続きそうな勢力分布となっている。
関連背景
ハイラックス、D-Max、トライトンの3車種は、中古車市場での流通量も多く、リセールバリューも高水準で安定している。一方、フォード・レンジャーや中国系EVは新車段階では選びがいがあるが、中古売却時の値下がりに注意したい。長期駐在で4年以上保有する場合は、日本5ブランドの寡占構造を踏まえ、ハイラックスとD-Maxを軸にリセール込みで検討するのが定石となっている。






