タイのSUV/PPV(ピックアップ・パッセンジャー・ビークル)市場で、2026年1〜3月の累計販売は計12,068台に達した。トヨタ Fortunerが3,883台、シェア32.2%でトップを維持。2位のいすゞMU-Xが3,326台/27.6%でこれに迫り、3位以下に中国GWMの「TANK 300」が割って入る構図となった。Autolife Thailandが5月6日に集計値を公表した。
セグメントの王者は引き続きトヨタ Fortunerである。3か月で3,883台を売り、SUV/PPV市場の3割超を一社で押さえた。タイのピックアップ文化と相性のよい7人乗りフレーム車として、ファミリー層と地方ユーザーの厚い支持を維持している格好だ。トヨタ・ホンダの販売・サービス網の厚さが下取り価格と整備性に直結し、リセール市場でも有利という構図が長年続いている。
2位のいすゞ MU-Xは3,326台、シェア27.6%だった。トップとの差は557台で、Fortunerが独走しているとはいえ、いすゞも明確な2強の一角を維持している。MU-Xはディーゼルエンジンの耐久性と燃費性能でファン層が固く、配車サービス・地方の事業ユース・遠距離通勤層に強みがある。
3位に食い込んだのが中国系のGWM(長城汽車)による「TANK 300」で、2,291台/19.0%という存在感を示した。タイのSUV/PPV市場における中国勢の本格参入と定着を象徴するモデルで、価格訴求と先進装備の組み合わせで日本勢の独占構造に揺さぶりをかけている。同じく6位にはGWM TANK 500も269台/2.2%でランクインしており、中国勢が同セグメントで複数モデル展開する段階に入った。
4位はフォード Everestで1,806台/15.0%、5位は三菱 Pajero Sportが493台/4.1%だった。Pajero Sportは日本勢の中ではFortuner・MU-Xに大きく水を開けられる結果となり、ブランド力の強い欧米・日本勢の中でもセグメント内の選択集中が一段と進んでいる構図が浮き彫りとなった。
| 順位 | モデル | 販売台数 | シェア |
|---|
| 1 | Toyota Fortuner | 3,883 | 32.2% |
| 2 | Isuzu MU-X | 3,326 | 27.6% |
| 3 | GWM TANK 300 | 2,291 | 19.0% |
| 4 | Ford Everest | 1,806 | 15.0% |
| 5 | Mitsubishi Pajero Sport | 493 | 4.1% |
| 6 | GWM TANK 500 | 269 | 2.2% |