タイのECOカー/B-セグメントセダン市場で、2026年1〜3月の累計販売は計23,751台に達した。トヨタ Yaris ATIVが18,099台で市場の76.2%を一社で押さえる圧倒的な独走となり、2位ホンダ City以下を大きく引き離した。Autolife Thailandが5月5日に集計値を公表した。
セグメント1位の Yaris ATIV は3か月で18,099台を売り、シェア76.2%という寡占に近い数字を出した。タイのECOカー優遇税制と低燃費設計、そしてトヨタの販売・サービス網の厚さがそのまま反映された格好で、「ECOセダン=Yaris ATIV」という構図がさらに固定化した四半期となった。
2位のホンダ Cityは3,008台、シェア12.7%だった。トップとは6倍の販売差があり、伝統的に強かったCityでも単独で市場の支配権を握り直すことは難しい状況にある。3位以下は日本勢が並ぶ。マツダ2セダンが774台(3.3%)、三菱 Attrageが720台(3.0%)、日産 Almeraが509台(2.1%)と続いた。
下位の動きで目を引くのが新興勢力である。中国系EVメーカーBYDのプラグインハイブリッドモデル「Seal 5 DM-i」が350台(1.5%)で6位に食い込んだ。同じく中国SAIC系のMG5は291台(1.2%)で7位だった。ECO税制セダンという内燃機関中心の枠組みの中でも、PHEVや低価格中華勢が下位カテゴリで地歩を固め始めている構図が見える。
| 順位 | モデル | 販売台数 | シェア |
|---|
| 1 | Toyota Yaris ATIV | 18,099 | 76.2% |
| 2 | Honda City | 3,008 | 12.7% |
| 3 | Mazda 2 Sedan | 774 | 3.3% |
| 4 | Mitsubishi Attrage | 720 | 3.0% |
| 5 | Nissan Almera | 509 | 2.1% |
| 6 | BYD Seal 5 DM-i | 350 | 1.5% |
| 7 | MG5 | 291 | 1.2% |
タイ市場のセダン全体は近年SUV・ピックアップへ需要シフトが進む中で縮小傾向にあるが、ECO/B-セグセダンは初めて車を買う層や法人ユース、配車サービスの基幹車両として一定の存在感を保つ。トヨタ一強の構図のなかで、価格訴求型の中国EV・PHEVがどこまで二桁シェアに届くかが、今後の焦点となる。