スズキモーター(タイランド)が、Suzuki Jimny 4WD 2026年モデル(MY2026)の公式販売価格を1,590,000バーツ(約650万円相当)と発表した。Autolife Thailandが2026年5月5日に伝えた内容によると、4AT(4速オートマチック)4WD仕様で日本からのCBU(Completely Built Up=完成車)輸入車となる。前モデルから運転支援機能の自動緊急ブレーキシステムが標準装備に追加された点が大きな変化だ。
価格159万バーツは日本国内のジムニー(同等仕様)と比較して約2倍の水準で、CBU輸入車に課せられる関税(約30%)、付加価値税(7%)、内国消費税、VAT等の税負担が積み上がる結果だ。但しタイ市場でのJimnyブランドの根強い人気とアウトドア・オフロード愛好者の固定客層を考えると、この価格帯でも安定した需要が見込まれる。
標準保証パッケージは充実している。車両保証は3年または10万kmいずれか早い方まで適用、24時間緊急サービスは7年間カバー、SUZUKI WORRY FREE PROGRAMが基本パッケージに含まれる。さらに1年間の保険1級(車両保険を含む包括補償)が無料で付帯され、初期所有コストを抑える設計となっている。
ジムニー4WDの魅力は、本格的なラダーフレーム構造とパートタイム4WD(2H/4H/4L選択可能)による悪路走破性能だ。タイ国内ではプーケット・チェンマイ・パイ・ナンなど自然豊かな地域へのアウトドア用途、さらに洪水地域での災害対応用に選ばれる傾向がある。乾季・雨季を問わず年間を通じてオフロード走行が可能な気候条件も、タイでのJimny人気を後押ししている。
新規追加された自動緊急ブレーキシステムは、市街地走行時の追突事故リスク低減に効果的で、最近のタイで増えているリチウム電池運搬トラック火災やサムプラ高速道路追突事故等の交通事故多発状況下で、安全装備としての価値を高めている。タイ運輸省が推進する車両安全基準引き上げの方向性とも整合する。
在タイ日本人にとって、ジムニーは「日本ブランドの安心感+CBU日本品質」と「タイ生活でのアウトドア・週末ドライブ用途」を両立する選択肢となる。ただし159万バーツ(約650万円)は本体価格のみで、登録・保険更新・整備費用を加えた所有総コストはさらに膨らむ。スズキは並行して同じ4月にe-Vitaraを289万バーツでEV市場参入しており、タイ市場でのブランド戦略をオフロード×日本品質×新エネルギー転換の3軸で展開している。