タイ・バンコクのバンナー1病院(โรงพยาบาลบางนา 1)が、タイ国民健康保険(UCS)制度のゴールドカード(บัตรทอง、30バーツスキーム)から離脱すると発表した。離脱は6/1(仏暦2569年)から発効し、これまで同病院をUCSの一次医療機関として登録してきた患者は、別の医療機関を選び直す必要がある。
UCSはタイ国民が30バーツの自己負担で公的医療を受けられる国民皆保険制度で、登録した一次医療機関(主に地域の病院・クリニック)を窓口とする運用となっている。バンナー1病院はこれまでバンコク東部のバンナー地区における一次医療提供単位として機能してきたが、今回その役割からの撤退を決めた。離脱の具体的な理由は病院側の公式発表では明示されていないが、UCSの財政事情や個別契約の見直しなど運用上の事情が絡む可能性がある。
患者向け対応として、病院はこれまでの治療履歴(医療記録)の引き取りを案内している。病院カウンター5で受け付けており、月曜日から土曜日が午前8時から午後5時、日曜日は午前8時から正午までとなっている。手数料はかからず無料で対応する。新しい医療機関に転院する際の継続性を確保する目的だ。
代わりとなる一次医療機関の指定については、社会保険局(สปสช.)が公式に発表する内容を待つよう、病院は患者に呼びかけている。タイ社会保険局は登録患者ごとに新しい受け持ち医療機関を割り当てる作業を進めているとみられる。患者個別の状況確認や問い合わせは、タイ社会保険局の公式ホットラインである電話1330で受け付ける。
UCS制度は登録医療機関が変更されるたびに地域住民に直接的な影響が出る仕組みのため、今回のバンナー1病院離脱はバンナー地区周辺で同病院を一次医療機関として登録していた住民全員に再登録手続きを迫る形となる。タイ社会保険局の代替案発表と6月1日の発効までの期間を意識したスケジュール管理が必要となる。