バンコクの主要都市高速道路チャレームマハナコン・エクスプレスウェイで2026年5月5日午後6時46分、ペチャブリ降り口付近で赤色のポルシェ906が全焼する火災が発生した。パヤータイ消防救助隊が出動し約10分で鎮火した。負傷者はなかった。
火災の状況
発生場所はチャレームマハナコン高速道路のペチャブリ降り口で、ペチャブリ通り・パヤータイ通り区・ラチャテーウィー区の境界エリアに当たる。バンコク中心部の主要高速道路の出口付近で、夕方のラッシュ時間帯のため交通への影響が懸念された。
消防救助センターへの通報は午後6時46分。現場に到着した隊員が確認したのは、炎が車体全体に広がった状態の赤色スポーツカーだった。ナンバープレートは「กก 964」(バンコク登録)、車両はポルシェ906と確認された。ボンネット周辺から後部にかけて火が回っており、消火には約10分かかった。
ポルシェ906とは
ポルシェ906(カルマン・GTS)は1960年代に生産されたレーシングカーで、本来は公道走行向けではない。タイでは富裕層の間でクラシックカーや希少スポーツカーのコレクションが根強い文化があり、ヴィンテージのポルシェや改造スポーツカーが一般道・高速道路を走る様子が時折報じられる。
現代のポルシェ(911系など)と比べると電子制御システムが少なく、エンジンや燃料系のトラブルが発火につながりやすい車種でもある。出火原因は現時点で公表されていないが、機械的トラブル・燃料漏れ・電気系統のショートが典型的な車両火災の原因として挙げられる。
高速道路の車両火災対策
タイの高速道路では車両火災が年間数十件規模で発生している。バンコクの都市高速は片側2〜3車線の構造で、停車して炎上した車両が出ると渋滞が長時間続く。今回は夕方のラッシュ時間帯だっただけに、周辺の交通に影響が出た可能性がある。
消防隊の10分以内の鎮火は素早い対応だった。タイの主要高速道路沿いには消防・救急の待機拠点が設けられており、都市部では比較的迅速な対応が可能だ。ただし地方の高速道路では到着が遅れ、車両が全焼するケースも多い。
運転中に煙や焦げた臭いを感じた場合は直ちに高速道路上の緊急駐車帯に停車し、車外に退避して後続車への警告を出すことが基本だ。