タイ気象局(กรมอุตุนิยมวิทยา)が2026年5月2日、北部・中部を中心に全国50県で気温40度超の猛暑警報を発令した。雷雨と突風の発生エリアも併せて公表し、屋外作業や長時間の屋外活動を控えるよう呼びかけている。バンコクでも同日、熱指数が「危険」レベルに達した。
気象局によれば、当日のタイ上空は中国大陸からの高気圧(寒冷気団)が東北部および南シナ海上で弱まる一方、南西からの風と南東からの風が国土上空を覆う気圧配置となっている。この配置で北部・中部の昼間気温が大幅に上昇し、一部地域では40度を超す。北部の最低気温は22-25度、最高気温は35-40度の範囲で、メーホンソン、チェンマイ、チェンライ、ランパン、パヤオ、ナーン、ターク、ペッチャブーンの8県が特に高温となる。北部の雷雨確率は10%、突風が一部地域で発生する見込みだ。
東北部ではノンカイ、ブンカンなどで雷雨確率10%と突風が予想されている。寒気団の弱まりで雷雨は減少傾向だが、依然として局地的な急変リスクが残る。南部はタイ湾・アンダマン海上の東風と南東風の影響で、一部地域で雷雨が予想される。
首都バンコクでは熱指数(体感温度)が「危険」レベルに達した。実気温に湿度を加味した数値で、タイの気温計算では42度を超えると熱射病リスクが高まる「危険」帯に入る。直近では4月29日にもバンコクの熱指数が42度の「危険」レベルに達しており、5月に入っても猛暑が続く形だ。
健康面では、長時間の屋外作業や運動を避ける、こまめに水分・塩分を補給する、子供と高齢者・屋外労働者を特に保護する、といった基本対策が改めて呼びかけられている。雷雨と突風が続いている地域では、金属物に近づかない、看板や工事現場の落下物に注意する、屋外イベントの開催判断を慎重にする必要がある。先日はブリラム県で雷が牛舎に直撃して母牛2頭が即死した事故が起きたばかりで、農家・畜産業者の警戒も求められている。
在タイ日本人にとっても、5月は雨季入り直前の不安定な天候期にあたる。北部・東北部への出張・旅行は気温40度超の体験となるため、午前中の早朝や夕方以降に活動時間をずらす、屋外スポーツやゴルフは中止判断も含めた柔軟な対応が必要だ。