(関連記事:コラート金店強盗の中国人2犯がバンコクで検挙、レンタカー返却で確保・金指輪30個以上押収)
タイ警察は2026年4月27日午前10時10分にナコンラチャシマ県チョックチャイ郡ダンクワン区の金店で発生した強盗事件で、中国人2人を逮捕した経緯について、現場に残された中国製タバコの吸い殻が容疑者の国籍特定の決め手となったと明らかにした。
捜査を担当したのはチョックチャイ警察署とナコンラチャシマ州警察。事件現場では黒いバラクラバで顔を隠した2人が銃で店主を脅し、ハンマーでガラスショーケースを叩き割って金指輪を奪った。逃走前に床に落とされていた中国産たばこの吸い殻が回収され、製品名から外国人犯、それも中国人による犯行ではないかという見立てが立った。
警察は次に防犯カメラ映像とレンタカーの登録情報を突き合わせ、容疑者がバンコク方面へ向かったとの仮説に基づいて移動経路を絞り込んだ。容疑車両はバンコク市内のレンタカー店に返却される段取りになっていることが判明し、警察は返却地点で待ち構えるかたちで2人を確保した。逮捕現場はバンコク・プラウェット警察署管轄エリアである。
逮捕されたのはZou Qintao容疑者(27)とSong Haolong容疑者(18)で、いずれも中国広東省出身。レンタカーの車内から金指輪約30個、総額およそ38万バーツ相当が全量回収された。被害店舗の在庫はそのまま店側に戻される予定だという。
タイ国内では近年、中国人グループによる短期入国・現金強盗・即出国というパターンの犯罪が地方都市で散発している。今回の事件で注目されたのは捜査の入り口で、現場の遺留物がDNA検査ではなく「製品の出所」だけで国籍当たりをつけられた点である。日本人の感覚では「タバコの吸い殻=DNA」と短絡しがちだが、外国人犯の場合はそもそも持ち込んだ嗜好品自体が証拠になりやすい、というタイ警察の現場感がうかがえる。