シンガポール発のデジタルインフラ事業者DayOne Data Centerが、4月25日にバンコクのサムヤン・ミットタウンでTech & AI Career Expo: Bangkok 2026を初開催した。BOI(タイ投資委員会)・EEC(東部経済回廊事務局)・EGAT(タイ発電公社)・IEAT(タイ工業団地公社)・PEA(地方電力公社)・アマタ工業団地が協力し、タイ人500職位の採用機会を提示。同社は総額10億米ドルを投じて、タイ初の1GW級データセンタープラットフォームを建設中だ。
当日のイベントには出展企業30社以上、参加者800名以上が集まり、Data Center・AIエコシステム全体で600職位以上の枠が用意された。BOIが軸となった発表では、タイ人材へ500職位を開放することが強調されている。学生・新卒・転職希望者を主な対象に、企業ブース・面接機会・キャリア相談が提供された。
DayOneのタイ事業計画は、東部経済回廊(EEC)エリアに位置するチョンブリ・テックパーク・データセンターキャンパスを中核に据える。タイで初めての1GW(ギガワット)級デジタルインフラプラットフォームと位置づけられ、2026年内に100MW以上のIT容量を稼働開始し、2027年からは再生可能エネルギーの統合に着手する計画となっている。
ジェイミー・クー(Jamie Khoo)CEOは「技術の波が変わる中で、適切なスキルを持つ人材の確保が鍵となる」と述べた。BOIのナリット・テッスティーラサクディ事務局長は「デジタルインフラは構造的な経済変革を推進し、建設・エンジニアリング・エネルギー分野でも雇用を生み出す」とコメント。EGATの副総督は、データセンター拡大に伴うエネルギーシステム進化の必要性を強調した。
DayOneはタイ人材開発の長期施策として、インターンシッププログラムと新卒(graduate)プログラムを発表した。早期の実践機会と加速型キャリアパスを提供することで、現地の若手人材プールを育てる方針を示している。
タイのIT・デジタル分野は、通信大手や地域プラットフォームの拡張で人材需要が高まっており、外資系データセンターの大型投資はその裾野をさらに広げる。シンガポール発企業による1GW級投資はタイ国内のクラウド・AIサービスのスケール感を変える可能性があり、IT分野の在タイ日本人にとっても就労ルートや取引先候補の選択肢が広がる動きとなる。