タイ気象庁(TMD)は23日、乾季末の「夏嵐」に対する警報の第3号を発表した。中国から南下した高気圧がベトナム北部を覆い、さらに東北部と南シナ海にまで張り出す見込みで、北部と東北部を中心に雷雨、強い突風、雹、場所によっては大雨、そして落雷の危険が高まっている。
北部では最高気温が37〜42度に達する厳しい暑さが続く一方で、約20%の確率で雷雨が発生する予報だ。特に注意が必要な県として、チェンライ、パヤオ、ナーン、ウッタラディット、ピッサヌローク、ペッチャブーンの6県が挙げられた。昼の猛暑と夕方以降の激しい雷雨が一日のうちに入れ替わる不安定な天気になる。
東北部では雷雨発生率が約30%まで上がり、13県が名指しで警戒対象となっている。レーイ、ノーンカイ、ブンカーン、ノーンブアランプー、ウドーンタニー、サコンナコン、ナコーンパノム、コーンケーン、カラシン、ムクダハン、ロイエット、ヤソトーン、アムナートチャルーンだ。最高気温は35〜39度、最低23〜27度で、突風と雹に加え、局地的に強い雨が降る恐れがある。
中部の雷雨確率は10%で、サラブリ、カンチャナブリ、ラーチャブリ、ナコーンパトム、サムットサコーンが対象となる。昼間は38〜41度の高温で、霞がかった視界の悪い時間帯が続くため、屋外の作業は慎重に計画する必要がある。
バンコクを含む首都圏にとっては、今回の警報は直接の激しい嵐というより、北部・東北部からの空気の入れ替わりに伴う湿った風の影響が中心となる。南部ではタイ湾とアンダマン海にかけて東風・南東風が吹き、局所的な雷雨が断続的に起きる見通しだ。海運業者には1メートルを超える波が発生する雷雨域を避けるよう呼び掛けが出ている。
PM2.5は悩ましい状況だ。北部、東北部の上部、中部の上部では熱源の集中と大気の滞留により、基準値を超える濃度が続いている。気象庁は「屋外の開放的な場所を避け、外出時はN95マスクを着用する」よう明示的に呼び掛けており、山火事や焼き畑による煙霧が追い打ちをかける地域が多い。
住民への注意点としては、雷雨と突風の最中は、開けた場所、大きな木の下、屋根瓦やシートが古くなった構造物、立て付けの悪い広告看板の近くを避けることが挙げられる。農家に対しては、果樹の固定強化、家畜や養殖池の避難準備、倒木による送電線断線への備えが促された。
タイ駐在の日本人にとっても、4月下旬は猛暑・夏嵐・PM2.5の三重奏で体調を崩しやすい時期だ。子どもの送迎や外歩きの予定は、雨雲レーダーと気象庁のアプリで短時間の雷雨を避けるよう組み直し、屋外作業を伴う業種は突風による倒壊リスクの事前点検を前倒しで進めたい。