タイ東海岸の観光都市パタヤで4月22日午後7時50分ごろ、白いBMWが歩道に立っていた人たちに突っ込み、外国人5人が全員重傷を負う事故が起きた。現場はビーチロード近くの人気観光スポット「Made in Thailand Market」脇にあるマッサージ店の前。ムアン・パタヤ警察署がすぐに出動して救急対応と現場保存を行った。
負傷したのは45歳のアメリカ人男性、56歳のオーストラリア人男性、2歳のオーストラリア人男児、そしてインド人男性2人の計5人。いずれも重傷と報じられており、特に2歳児が巻き込まれた点でSNS上の反応が激しい事態になった。
運転していたのはタイ人女性パンニーさん(57歳)。警察に対しては、BMWを運転中に手前でオートバイと軽く接触する事故を起こし、保険会社の担当者を待つために車を路肩に停めていた、と説明した。
女性はその後、保険書類を取り出すために運転席に戻ったところ、「ギアを入れていないのに車が突然後ろに動き出した」と主張している。歩道脇に出来ていた人だかりをそのまま押しつぶし、そのまま隣接する荷物販売店の店先にまで突っ込んで停止した。
警察は「Rギア(バックギア)に入ったままで降りた可能性を含め、複数の要因を検証する」としてCCTVと近隣店舗の映像、目撃者証言の収集を進めている。運転手自身は「責任は取るつもり」と述べており、保険会社との交渉と合わせて、業務上過失傷害罪での立件が有力視されている。
パタヤのビーチロード周辺は、歩道の一部にマッサージ店や屋台、土産物店の陳列が広がり、観光客が車道ぎりぎりを歩く風景が日常になっている。ギア操作のミスが一瞬で複数人の重傷につながる構造は、今回のような悲劇を繰り返し招いてきた。
タイ駐在の日本人家族、特にパタヤに週末旅行で訪れる層にとっては、他人事にしにくい事故である。2歳児を含む家族連れが歩道に立っているだけで巻き込まれるリスクがある以上、観光地のマッサージ店や市場脇では「車道側に子どもを立たせない」「停車中の車の背後を避ける」といった意識を改めて共有したい。