パタヤ市のポラミーセ・ンガムピチェート市長(通称ピービア)は4月21日、4月17日から19日まで開催された水掛け祭り「ワンライ・パタヤ2569(2026)」の総括を発表した。3日間の来場者は延べ10万人を超え、市は経済効果を15億バーツ超と見積もっている。
メイン会場は、パタヤビーチのドルフィン交差点からウォーキングストリートまで続く全長3kmのビーチロード沿いで、ジョムティエンビーチでも数万人規模の水掛けが行われた。ワンライ(「遅れソンクラン」)はソンクラン本祭の数日後に追加で祝うパタヤ独自のスタイルで、ソンクラン連休を延長する形で毎年賑わいを生んでいる。
経済効果15億バーツの内訳は、宿泊・飲食・小売・露店・交通・周辺サービスが中心である。ホテルの稼働率は連休後半でありながら満室近くまで上がり、ビーチロード沿いのレストランと屋台は連日大量の注文を捌いた。Grab・ソンテオ・タクシーなどの移動手段も終日フル稼働し、地元事業者から観光産業までまんべんなく潤う構図となった。
ポラミーセ市長は「期待を超える成功」と評価し、近年で最も活発なソンクラン延長戦の1つと位置付けた。3日間で目立った事件・逮捕は報告されておらず、道路封鎖と群衆管理の運用は概ね機能したと見られる。警察・市職員が前倒しで配備された効果が出た形である。
一方で、パタヤ在住の外国人居住者(エクスパット)の間では温度差もあった。3日間の水掛けで外出を控え、自宅で過ごすか、このタイミングで短期の国外旅行に出る層も少なくない。先に報じたプーケット水かけ事件でフランス人集団が夫を暴行のような個別トラブルは他県で発生しており、ワンライ会場にいた人と避けた人で体験が大きく分かれる祭りでもある。
10万人・15億バーツという数字は、ソンクラン連休で疲弊した消費マインドを4月下旬まで引き延ばした成果といえる。パタヤ市は来年以降も同様のタイムテーブルでワンライを継続する方針で、ソンクラン本祭を過ぎてから訪問する旅行者層の取り込みが、観光業界全体の底上げ策として定着しつつある。