タクシン・シナワット元首相が刑務所からの釈放を前にワクワクしているとのことだ。個人弁護士のウィンニャット・チャートモントリー氏が4月20日に面会後のインタビューで明かした。4月23日に医療棟での家族面会、24日にはオーク・アーム・インら子供・孫を連れた面会が予定されている。タイ政治の歴史的な場面を前にした動きとなる。
Khaosodによると、面会は4月20日午後12時50分、バンコクのクロントゥム中央刑務所で行われた。ブサバー・ダマーポン氏(ボンナポット・ダマーポン氏の妻、クンイン・ポッチャマン元夫人の義兄弟側親族)が家族代表として面会した。この面会は通算56回目である。
タクシン氏の健康状態は改善している。以前報告されていた目の赤みはすでに治癒し、残るのは高血圧のみという。弁護士のウィンニャット氏が面会に同席し、30分間の会話で釈放に向けた手続きや今後の動きについて確認した。
注目されるのが4月23日・24日の予定である。23日は「医療棟での家族面会(壁なし)」で、これは病状のある受刑者が医師の許可を得た場合に認められる特別な面会形式だ。ラーチャタン医療収容所内で、通常の面会とは異なり直接対話が可能になる。
24日はオーク(パントンテー)、アーム、イン(インラック元首相は別人、タクシンの子女)のタクシン氏の子女らが、それぞれの子供(孫)を連れて面会する。家族が一堂に会する久々の機会となり、釈放前の団欒の場として位置づけられる。
タクシン氏は2008年の海外逃亡後、2023年に帰国し、刑務所に収監された経緯がある。当初は1年の懲役予定だったが、健康問題と王室恩赦で短期化した流れである。釈放が近づくにつれ、タイ政治への関与の仕方が注目されている。
現在のアヌティン・チャンウィーラクン政権はプラチャチョン党(人民党)とブムジャイタイ党などの連立で構成されており、タクシン氏の影響下にあったプーアタイ党は与党から外れている。釈放後のタクシン氏が政治にどう関わるかは、タイ政治の次期展開を左右する要素だ。
在タイ日本人にとってもタクシン氏の動向は経済政策・外交の変動リスクに直結する。釈放後のタクシン氏が何を語り、誰と会うかは、タイ政治の方向性を読む上での重要なシグナルとなる。4月23日・24日の面会と、その後の動きを注視したい。