日本のJR北海道で活躍した気動車「KIHA 40/48」が、タイで第二の人生を歩み始めた。タイ国鉄(SRT)が4月20日、冷房化して改修したKIHA 40・KIHA 48をドンムアン空港とアユタヤをつなぐフィーダー列車として運用開始したと発表した。運賃は30バーツから、試験運行は6ヶ月間、月曜から金曜である。鉄道ファンと在タイ日本人の間で話題を呼んでいる。
Khaosodによると、SRTは4月20日、報道陣向けの試走会(Trial Run)を実施した。冷房改修を終えたKIHA 40・KIHA 48ディーゼル気動車が、バンコクとアユタヤを結ぶ区間での運行を開始する準備が整った。快適性・安全性・新しい旅行体験の提供を目標に掲げる。
KIHA 40・48は元々日本のJR北海道で使用されていた国産車両である。寒冷地向けの重装備から、タイの熱帯気候に対応した改修が施された。冷房の追加、内装のリニューアル、座席配置の最適化などが行われている。現時点で6両の改修が完了した。
運行形態は「フィーダー列車」である。バンコク都心から赤ラインの都市鉄道、そしてドンムアン空港へのアクセスを経由し、アユタヤまでを接続する役割を担う。既存の電車網と気動車を組み合わせた柔軟な運行スケジュールだ。
料金は30バーツからで、タイの公共交通としては手頃な価格帯に収まる。Grabやタクシーと比較しても経済性で優位に立ち、空港シャトル・観光・通勤の各ニーズに応える狙いである。
在タイ日本人と鉄道ファンにとって、日本製気動車がタイで再就役する光景は感慨深い。JR北海道での役目を終えた車両が、アユタヤの世界遺産観光の足として生まれ変わる。タイと日本の鉄道協力の成果の一つとして、国境を越えた車両再利用の好例となる。
試験運行は6ヶ月間、月曜から金曜で実施される。利用状況と乗客フィードバックを踏まえた上で、本格運用への移行が検討される見通しである。週末と祝日の運行、他区間への拡大も将来の課題になる。
アユタヤは日本人観光客にとって日帰り定番スポットである。バンコクから片道1時間強の距離で、世界遺産の遺跡群とナム・プリック料理が楽しめる。KIHA 40/48での旅は、日本製の気動車を体験する新しい観光の一形態として注目される。