バンコク中心部Pratunam(プラトゥーナム)交差点の陸橋が、4月24日午後10時から24時間体制で閉鎖される。閉鎖は約9ヶ月半におよび、2027年2月11日まで続く。MRTオレンジ線の地下構造物を建設するための長期閉鎖で、周辺はタイ最大級の衣料卸売エリアとして知られる商業地帯である。
4月20日にはタイ都市鉄道公社(MRTA)のモントリー・デーチャーサクルソム会長ら役員が現地を視察し、閉鎖前の最終点検を行った。ピッサヌー・ホラクン氏、バンナラック・スームトーン氏、ウィチャヤユット・ブンチット氏ら理事会メンバーと、工学・建設担当副総裁のキッティコーン・タンパオ氏が同行した。
工事区間はペッチャブリ通りの陸橋上り口付近で、地下にMRTオレンジ線のトンネルと駅関連構造物を築く。閉鎖期間の前半は車線規制による迂回誘導で工事の準備を進め、その後本格的な地下掘削工事に入る。全区間を24時間閉鎖する形式は、バンコク中心部の大規模道路工事としては近年まれな手法だ。
Pratunam交差点は、バンコクでも屈指の渋滞地帯である。北はビクトリーモニュメント、南はシーロム、東はスクムビット方面につながる幹線道路が交差し、陸橋は東西方向の通過車両を捌く重要な構造物として機能してきた。これが9ヶ月以上にわたり使えなくなると、タクシー・バス・乗用車の所要時間は日中を中心に大幅に延びる見通しだ。
在バンコク日本人にとっては、プラトゥーナム市場やバイヨーク・スカイ、アマリ・ウォーターゲート、Big Cラチャダムリ店などへのアクセスが日常的に関係する。Grab・Boltや長距離バス・BTS乗り換え動線も影響を受けるため、4月24日の夜以降は平常時より早めの出発時間を見込んでおく必要がある。
MRTオレンジ線は西側区間のバンクンノン〜タリンチャン方向への延伸を含む大規模プロジェクトで、開通によりバンコク中心部の東西移動が鉄道で完結することになる。今回の橋閉鎖はその布石の一つで、短期的には渋滞を強いるが、中長期的には交通網の強化につながる工事と位置付けられている。