バンコクで配達員の機転が事件解決につながった。荷物が不自然に振動していることに気づいたライダーが警察に通報したところ、高級コンドミニアムに潜伏していた韓国人6人のオンライン賭博団が摘発された。
首都圏警察局(バンチャ・サヤーム副長官指揮)は4月19日、ヤーンナワー警察署と入国管理局第1分署の合同チームで韓国人容疑者6人を逮捕したと発表した。容疑はオンライン賭博運営とコンピュータ関連法違反である。
事件の発端はフードデリバリーのライダーだった。配達業務の最中、荷物の中で何かが継続的に振動していることを不審に思い、警察に相談した。通常の食品宅配では起こりえない動きだった。
警察は荷物の宛先を調査。高級コンドミニアムの一室に届くものだった。内偵捜査の結果、そこが韓国人グループによるオンライン賭博の拠点であることが判明した。
手続きを整えた捜査チームは囮捜査に踏み切り、現場に突入。運営用のパソコン、スマートフォン、通信機器、電子マネーカード多数を押収し、韓国人6人を現行犯逮捕した。グループは在留ビザの範囲を超えた就労の疑いもあり、入管法違反も視野に捜査が進む。
タイでは近年、中国・韓国籍の外国人による違法賭博・詐欺拠点の摘発が相次いでいる。首都圏と観光地の高級コンドを隠れ蓑にする手口が目立ち、バンコク都市部での現場摘発は今後も続く見通しである。
配達員の違和感から大規模摘発につながった今回のケースは、末端の目撃情報の重要性を改めて示した。高額な荷物のやり取りや不審な振動音に気づいた場合、現場判断で通報する姿勢が成果につながっている。



