タイ北部の国境で早朝の銃撃戦があった。チェンライ県メーサイの国境地帯で4月19日未明、陸軍特別部隊が麻薬輸送団と交戦し、覚醒剤92kgを押収した。ゴールデントライアングル周辺の密輸ルートを巡る最前線の衝突である。
事案は4月19日午前4時頃に発生した。ターク・タスクフォース第4騎馬中隊が国境の哨戒任務中、不審な動きを察知。停止を命じたところ相手側が発砲し、戦闘状態に突入した。交戦はメーサイ郡の山岳地帯で数十分続いたとみられる。
パーメーアン部隊長のサーティット陸軍少将が、代理のタワット陸軍大佐にKhaosodの取材を指示し、午前10時に記者発表を行った。押収された覚醒剤は4つの麻袋に分かれ、合計重量は約92kgと公表された。
麻薬輸送団は荷物を残して逃走したが、軍と警察は追跡と残党の捜索を続けている。押収品はコー・チャーン警察署に引き渡され、法的手続きが進められる。
タイ北部の国境はミャンマー領のシャン州と接し、長年にわたり覚醒剤「ヤーバー」と「アイス」の密輸ルートとして機能してきた。ゴールデントライアングルを発着地とする流れが依然として強く、国軍と警察が常時警戒している。
今回押収された92kgの覚醒剤の末端価格は、タイ市場で流通した場合に数千万バーツ規模に達する。日本円換算で数億円相当の押収で、国境警備の成果として大きい。
ソンクラン休暇明けの時期は国境の往来が活発になり、密輸団も荷量を増やす傾向がある。タイ政府は今年に入り国境の監視強化を掲げており、今回の摘発はその成果の一つとみられる。


