2026年4月18日夜、ペッチャブリー県カオ・エゴー山に登った観光客5人が山頂付近で身動きが取れなくなった。サワン・サンペット・タマサタン財団のボランティア隊が救助要請を受けて出動し、5人全員の救出に成功した。ただし21歳の男性1人が下山中に気分が悪くなり、ペッチャブリー病院に搬送された。
カオ・エゴーはペッチャブリー市から約10キロに位置する石灰岩の山で、地元での参拝と眺望を目的とした登山客が多い。標高は高くないが、急峻な岩場が続くルートがあり、準備不足の観光客がルートを外れて立往生するケースが後を絶たない。今回の5人も夕方から登り始めたとみられ、暗くなる前に戻れなかったようだ。
タイの山岳遭難は毎年乾季(11〜4月)に集中する。国立公園局の統計では、ドイ・インタノン・クンカン・クラビーなどの人気登山地で年間数十件の救助要請が出る。特にソンクラーン期間中は観光客が急増するため、遭難リスクも高まる。
タイの山岳救助隊(อาสาสมัคร)はほとんどがボランティアで、地方財団が組織している。専門訓練を受けた装備充実の山岳救助隊ではなく、地域の奉仕精神に支えられているのが実態だ。夜間救助になると、照明装備や衛星位置情報の共有体制が課題となる。
今回搬送された21歳男性については体調不良の詳細は公表されていないが、高温多湿の条件下での長時間登山や水分不足による熱中症が疑われる。タイ保健省は4〜5月の高気温期に屋外活動時の水分補給と日差し対策を繰り返し呼びかけており、山岳ルートではペットボトルの持参と気温・天候の事前確認が基本的な安全対策とされる。