夏の嵐で屋根が140m崩壊したナコンラーチャシーマー(コラート)駅について、タイ国鉄(SRT)は瓦礫の撤去と運行再開を発表した。19日午後5時から通常運行が戻り、6月には新しい仮設駅のオープンを予定する。
Khaosodによると、SRTは4月17日の嵐でコラート駅の2番線・3番線を覆う形で崩落した屋根の撤去・移動作業を急ピッチで進めていた。19日時点で撤去と清掃、照明の再設置が完了し、線路と周辺構造の安全点検も終えた。運行再開は同日午後5時からで、乗客の利用が通常通りに戻っている。
崩落した屋根は鉄骨とコンクリートの混成構造で、全長約140m分が僅か数分で倒壊した。列車乗客は直前に避難して人的被害はなかったが、駅構内の混乱は48時間以上続いた。SRTにとってここ数年で最大規模の駅設備事故の一つである。
SRTは並行して「新しい仮設駅」の準備を進めている。2026年6月のオープンを目指しており、乗客の移動への影響を最小限に抑える方針である。恒久的な駅舎の再建計画についてはまだ発表されていない。
SRTのコメントとしては「乗客の安全が最優先。安全対策の継続的改善で信頼回復に努める」と示された。被害を受けた乗客と地域住民への謝罪の表明もあり、公式の広報チャンネルからの情報確認を呼びかけた。
コラートはタイ東北部の玄関口で、バンコクから北東へ伸びる鉄道の主要駅である。日本人観光客にとってもイサーン地方への旅の起点となる駅で、今回の崩落と迅速な復旧は記憶に残る事例となった。
タイの駅設備は新旧が混在し、古い鉄骨屋根は特に嵐への耐性が弱い。今回の事故を受けて、全国の鉄道施設の耐風・耐雹テストの見直しが進む可能性がある。乾季末の嵐シーズンに向けた他駅の点検強化も課題である。


