チェンマイ県サントラーイ郡のメージョー寺院で、住職に就任してわずか16日の42歳の僧侶が突然死した。前夜に住民の葬儀読経を司ったあと、僧坊で倒れていたところを翌朝発見された。猛暑とPM2.5の悪条件が重なる時期で、過労が引き金になった可能性が指摘されている。
亡くなったのはプラアティカーン・チャーノン・インタワンノ師。寺院内ではニックネーム「トゥー・プレム」で親しまれていた。年齢42歳、出家して9回目の雨安居を迎える中堅僧侶で、4月初旬にメージョー寺院の住職を正式に就任したばかりだった。
Khaosodによると、現場となったのはチェンマイ県サントラーイ郡ノーンハーン区のメージョー寺院の僧坊。4月19日朝に寺院関係者が異変に気づき、亡くなっている住職を発見した。遺体は僧坊内で横たわっていたとされる。
前夜の様子を知る住民と葬儀師(サッペーロー)の証言によると、4月18日夜、住職は住民(37歳)の葬儀で読経の導師を務めていた。その時点で参列者の多くが住職の顔色の悪さと明らかな疲労の様子を目撃していた。「普段のような明るさがなく、疲れ切っていた」との声が複数出ている。
原因は公式にはまだ確定していないが、住民や関係者は過労・睡眠不足に加え、猛暑とPM2.5の過酷な環境が重なったのではないかと推測する。チェンマイ県を含む北部は連日の高温と大気汚染の厳しい時期で、屋外活動が多い僧侶にとっては特に厳しい。
メージョー寺院はサントラーイ郡の地域コミュニティの中心的な役割を担ってきた。住職は新体制の立ち上げ期に当たり、日々の法要と住民の葬儀・結婚式の導師、寺院運営の細かい業務に追われていた。就任16日で負担が一気に集中した可能性もある。
タイの僧侶の健康問題は表に出にくい傾向があるが、北部PM2.5シーズンの死亡リスクを考える上で重要な事例である。タイ保健省は4月のPM2.5が高齢者・呼吸器疾患保有者・屋外活動従事者にとって特に危険だと警告してきたが、僧侶のような屋外活動の多い職業への具体的な配慮はまだ手薄である。

