日産自動車は4月14日、コンパクトSUV「ジューク」の第3世代を世界初公開した。初代から続く個性的なデザインはさらに大胆に進化し、パワートレインは初のフル電動となる。
新型ジュークEVのデザインは、2023年に発表されたコンセプトカー「ハイパーパンク」を色濃く反映している。多面体の折り紙をモチーフにした造形で、フロントには光るエンブレムとシグネチャーライティングを配置。従来のジュークらしい存在感を残しつつ、EVならではの攻めた造形に仕上がった。
プラットフォームは新型リーフと共通のCMF-EVを採用。バッテリーは液冷式の52kWhと75kWhの2種類が用意される見込みで、リーフの数値をベースにすれば航続距離は最大620km前後になる。V2G(車から電力網への給電)にも対応し、停電時の非常用電源としても機能する。
生産は英国サンダーランド工場で行われ、2027年春の欧州発売を予定している。価格は未公表だが、現行のガソリンモデルと同水準を目指すと日産は明言した。日本やタイでの販売計画は現時点で発表されていない。
日産はタイでもEV戦略を加速中である。先日報じたタイ2工場の統合と30億円のキックスe-POWER量産投資のように、地域ごとに電動化のアプローチを変えている。日本では2020年に販売終了したジュークだが、欧州ではコンパクトSUVの定番として根強い人気を持つ。EVシフトによる変貌ぶりは、今後のタイ市場向けモデルにも影響を与えそうである。