パトゥムターニー県バーンクラーン地区のソンクラン祝賀イベントに、102歳のおばあちゃんが参加し元気に歩く姿を披露して会場を沸かせた。タイ国王5代の治世を生きてきた「5代おばあちゃん」として地元では知られた存在である。
イベントはバーンクラーン市役所の広場で開かれ、500人以上の高齢者が集まった。仏像への水かけ儀式や年長者への敬老の水かけ式が行われる中、102歳のおばあちゃんは付き添いなしで歩き、周囲から歓声が上がった。
長寿の秘訣を聞かれると「庭に生えている野菜とナムプリックを食べている」と答えた。タイの家庭では庭先にパクチーやバジル、唐辛子などの香草を植えるのが一般的で、ナムプリック(唐辛子ペースト)と一緒に食べる食習慣が1世紀を超える健康を支えてきたという。
1924年ごろに生まれた彼女は、ラマ6世からラマ10世まで5人の国王の時代を経験している。第二次世界大戦、タイの民主化、通貨危機、コロナ禍と、激動の1世紀を生き抜いてきた。
ソンクランは本来、仏像や年長者に香り水をかけて新年の祝福を送る行事である。街頭の水かけ合戦ばかりが注目されがちだが、500人の高齢者が集う敬老の場こそ、ソンクランの原点を映し出している。

