4月10日のタイバーツ相場は、対ドルで32.09バーツと前日終値からほぼ横ばいで取引を開始した。ソンクラーン連休を控え、市場参加者が様子見姿勢を強めている。
足元では中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇がタイ経済全体の重しとなっており、バーツの上値を抑える要因となっている。ホルムズ海峡の石油タンカー通航停止やLNG価格の急騰など、エネルギー関連のリスクが引き続き意識されている状況である。
一方、タイ中央銀行のセーターブット総裁は前日、GDP見通しを1.3〜1.7%に下方修正しており、景気減速懸念もバーツの方向感を定めにくくしている。世界銀行もタイのGDP予測を1.3%に引き下げており、国内外の機関が慎重な見方で一致した格好である。
ソンクラーン期間中は市場の流動性が低下するため、急激な為替変動が起きやすい。在タイ邦人で大口の両替や送金を予定している場合は、連休前に済ませておくのが得策といえる。
市場関係者の間では、連休明けの4月17日以降に中東情勢や米国の金融政策の動向を見極めたうえで、改めてポジションを取り直す動きが出るとの見方が多い。当面は32バーツ台前半での推移が続く可能性が高い。

