イラン政府がホルムズ海峡を通過する石油タンカーの航行を再び停止した。イスラエルがレバノンを大規模攻撃したことを「停戦違反」とみなし、報復措置として通航を制限する。
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の約2割が通過する最重要航路である。2月末の米・イスラエルとイランの衝突以降、通常の海上交通量は90%以上減少していた。一部のアジア諸国がイランと個別交渉して通行を認められる動きもあったが、今回の再停止でそうした合意も白紙に戻る可能性がある。
バンチャック社の原油70万バレルがホルムズ海峡を無事通過してタイに到着したのはわずか数時間前のことだった。あの船は最後に通過できたタンカーの1つだったかもしれない。
海峡の再封鎖は、タイの燃料危機をさらに深刻化させる。外務大臣がオマーンを訪問してタイ船9隻の通過を交渉する計画が進んでいたが、イランの態度硬化で交渉の見通しは不透明になった。
国内では1万1,000台のタンクローリーが配送を拒否する「人災」が発覚したばかりである。供給元のホルムズ海峡が再び閉ざされ、国内では買い占めが横行する。燃料危機は出口が見えないまま、ソンクラン連休に突入しようとしている。



