タイ政府は2026年のソンクラーン連休に合わせ、高速道路(ทางด่วน)とモーターウェイの通行料を7日間にわたり全額免除すると発表した。対象は主要5路線で、帰省や旅行に伴う交通渋滞の緩和と、長期休暇中の家計負担軽減を同時に狙った大型措置である。
対象となるのは、バンコク首都圏を起点とする高速道路各路線に加え、バンコク〜チョンブリー間(モーターウェイ7号線)やバンコク〜コラート間(モーターウェイ6号線)などの都市間モーターウェイである。いずれも帰省シーズンに交通量が集中する幹線ルートで、無料化により料金所での停車時間も削減される見込みだ。
さらに政府は、新たに開通した区間の試験走行も無料で開放する方針を示した。これにより、従来は一般道に迂回していた車両がモーターウェイに流入し、地方幹線道路の渋滞緩和にもつながると期待されている。
ソンクラーン期間中は帰省ラッシュが例年大きな社会問題となっており、モーチットバスターミナルでは18万人の利用が見込まれるほか、ハートヤイ駅では1等席が28日先まで完売するなど、各交通機関がフル稼働の状態にある。高速道路の無料化は自家用車での移動を後押しし、公共交通機関への過度な集中を和らげる効果も見込まれる。
一方、首相は高速道路の無料開放と同時に飲酒運転の厳禁を強く呼びかけており、「危険な7日間」と呼ばれるソンクラーン期間中の交通事故削減が最大の課題として残る。ドライバーには無料の恩恵を受けつつも、安全運転の徹底が求められている。