タイ政府はソンクラーン連休中の交通安全対策と帰省者支援策を発表した。政府報道官によると、アヌティン首相は国民に向けて「飲んだら乗るな」を徹底するよう強く呼びかけている。毎年ソンクラーン期間中は飲酒絡みの交通事故が急増しており、首相自ら安全運転への意識を訴えた格好である。
交通省はソンクラーン期間中、高速道路(エクスプレスウェイ)の通行料を無料とする措置を実施する。帰省ラッシュで長距離移動が増える時期に、国民の経済的負担を軽減する狙いがある。今年は燃料高がソンクラーンを直撃しており、世論調査でも「自宅で過ごす」と答えた人が最多となるなど、移動コストの上昇が深刻な問題となっている。
高速道路の無料化に加え、モーターウェイ全線も7日間無料で開放される。政府としては高速道路網を最大限に活用してもらうことで、一般道の渋滞緩和と事故リスクの低減を同時に図る方針である。
タイでは例年、ソンクラーンの7日間は「危険な7日間」と呼ばれ、交通死亡事故が集中する。飲酒運転に加え、ヘルメット未着用やスピード超過も主な事故原因として挙げられている。各県では警察や行政が合同で安全対策を展開し、検問の強化や啓発活動を進めている。
在タイの日本人にとっても、ソンクラーン期間中の移動には細心の注意が必要である。飲酒運転の車両だけでなく、水かけで視界が遮られたバイクや、急な車線変更も多発する。高速道路の無料措置を活用して安全なルートを選ぶとともに、夜間の移動はできる限り避けることが推奨される。