タイ金取引協会は4月10日、金の国内販売価格を前日から550バーツ引き上げたと発表した。装飾品(トーンルーパン)は1バーツあたり7万3250バーツ、金地金(トーンテーン)は同7万2750バーツとなっている。
前日9日には朝方の取引で600バーツの下落が発生しており、わずか1日で相場が反転した形である。今週に入ってからの金価格は激しい上下動を繰り返しており、8日には1日で1250バーツの急騰を記録したばかりであった。
背景にあるのは中東情勢の不安定化である。イランによるホルムズ海峡のタンカー通航停止や周辺海域での軍事的緊張が、安全資産としての金への資金流入を加速させている。国際金価格の急変動がそのままタイ国内市場に波及する構図が続いている。
タイ国内では燃料価格の高騰と合わせて物価上昇への警戒感が強まっており、資産防衛を目的とした金の購入需要も底堅い。一方で短期間の乱高下は売買のタイミングを計りにくくしており、個人投資家にとってはリスクの高い局面が続く。
ソンクラーン連休を控え、金製品を贈答用に購入する季節需要も例年通り見込まれるが、今年は価格の先行きが読みにくい状況である。購入を検討する場合は、当日の相場を必ず確認してから店舗を訪れることが推奨される。