タイ国道局は4月10日、バンコクとサムットサーコーン方面を結ぶ幹線道路プラーラーム2号線(国道35号線)の高架橋建設工事を一時中断し、工事区間の車線を一般車両に開放すると発表した。ソンクラーン連休の帰省・行楽ラッシュによる交通量の急増に備えた措置である。
同路線はバンコク南部から西部の沿岸県へ向かう主要ルートで、年間を通じて渋滞が深刻なことで知られる。とりわけソンクラーン期間中は南西部への帰省車両が集中するため、工事による車線規制が大渋滞を引き起こす懸念があった。国道局は建設資材や重機を路肩に退避させ、通行可能な車線数を最大限に確保する方針である。
国道局はあわせて、現在進行中の高架橋構造物について「設計基準に基づく強度を十分に満たしており、安全性に問題はない」との見解を示した。プラーラーム2号線では過去に工事中の高架橋が崩落する事故が発生しており、安全性への不安が根強い。今回の発表は、そうした懸念の払拭を狙ったものとみられる。
工事の一時中断期間はソンクラーン連休が終了するまでで、連休明けには順次工事を再開する予定である。国道局は利用者に対し、渋滞が予想される時間帯を避けての出発や、ソンクラーン期間中に無料開放される高速道路やモーターウェイの積極的な活用を呼びかけている。
ソンクラーン連休は4月10日から16日までの7日間が「危険な7日間」として交通事故防止の重点期間に指定されている。帰省や行楽で長距離を運転する場合は、こまめな休憩と安全運転を心がけたい。