2026年もタイ各地で猛暑が続く中、南部パッタルン県の川下り(ล่องแก่ง)スポットが連日大勢の観光客で賑わっている。現地では1日あたり150万バーツ(約650万円)の経済効果が見込まれており、地元経済を大きく潤している。
パッタルン県は山間部を流れる清流が多く、以前から川下りの名所として知られてきた。しかし今年は記録的な暑さが追い風となり、涼を求める国内旅行者が例年を大幅に上回るペースで押し寄せている。週末には駐車場が満車になるほどの混雑ぶりで、平日でも家族連れやグループ客が途切れない状況である。
川下りコースでは天然の渓流を活かしたラフティングや、ゴムボートでの急流下りが人気を集めている。周辺には地元の飲食店や土産物店も軒を連ね、観光客の増加に伴い臨時の露店も増えている。地域全体で観光収入の恩恵が広がっている格好である。
タイ気象局によると、2026年はタイ北部で気温40度超えを記録するなど全国的に厳しい暑さが続いており、社会保険庁も熱中症への注意を呼びかけている。こうした気候が皮肉にも水辺レジャーの需要を押し上げる結果となっている。
ソンクラーン連休を控え、パッタルン県はさらなる来客増を見込んでいる。地元自治体は安全対策の強化とともに、臨時駐車場の整備やゴミの回収体制の拡充を進めている。猛暑がもたらす観光特需を一過性で終わらせず、南部観光の定番として定着させられるかが今後の課題となる。