タイが本格的な猛暑シーズンに突入するなか、社会保険庁(SSO)が加入者に対し、暑さに起因する疾病への警戒を呼びかけた。気温の急上昇に伴い、食中毒や感染症のリスクが高まっているとして、予防策の徹底を求めている。
カンチャナー・プールケーオ事務局長によると、猛暑期に特に注意が必要な疾病として、急性下痢や食中毒、腸チフス、コレラなどの消化器系疾患を挙げた。加えて呼吸器疾患、皮膚疾患、狂犬病、そしてストレス関連の不調にも注意が必要だとしている。
とりわけ危険視されているのが「ヒートストローク(熱中症)」である。屋外で長時間作業する労働者が最もリスクが高く、重症化すれば死亡に至る可能性もある。タイ北部で気温40度超え、雷雨と突風にも警戒をで報じたとおり、各地で40度を超える気温が観測されており、労働環境における暑さ対策は急務となっている。
社会保険庁は予防の基本として「温かいものを食べ、取り分け用のスプーンを使い、手洗いを徹底する」という原則を推奨した。清潔で新鮮な食材や飲料水を選び、過度に冷たい飲み物や氷は避けるべきだとしている。また、発汗時にすぐ冷風に当たると体温調節に支障をきたすため控えるよう注意を促した。
加入者が体調を崩した場合は、登録先の医療機関で直ちに無料で治療を受けられる。タイ社会保険の歯科給付が拡充、5月から民間歯科も利用可能になど給付拡大が進むなか、暑さ対策においても社会保険の活用が呼びかけられている。