首都圏水道局(MWA)は2026年4月10日、バンコク都・ノンタブリー県・サムットプラーカーン県の一部地域で水道水の供給が停止、または水圧が著しく低下すると発表した。3県合わせて数十万世帯が影響を受ける可能性があり、住民に事前の貯水を呼びかけた。
断水の対象地域と規模
MWAが管轄するのはバンコク都と隣接2県だ。今回の断水・水圧低下の対象となるのは3県の複数地区で、高層ビルや大型マンションの上層階では特に影響が大きくなる可能性があった。MWAはウェブサイトとSNSで対象地区のリストを公開し、各地区の予想回復時刻を順次更新した。
断水のほか水圧の低下も見込まれた。水圧が下がると高層階の住居やタンク容量の小さい集合住宅では水が出にくくなる。集合住宅の受水槽を持つ建物でも、受水槽が空になると個々の部屋への供給が止まる。
ソンクラーン初日との重なり
4月10日はソンクラーン連休の初日にあたる。水かけ祭りの準備で通常より多くの水を消費する時期と重なり、住民の間で不安が広がった。MWAによれば、断水の主因はパイプ修繕や設備点検のための計画停水で、連休中のスタッフ不足も一因だったとみられる。
連休初日の断水は毎年ではないが、ソンクラーン期間中の水需要急増が配水システムに負荷をかけることは以前から指摘されていた。
在住者への影響と対策
バンコク都心部やノンタブリー県には日本人駐在員・在住者が多く居住する。スクンビット周辺、サトーン、ノンタブリーの大型コンドミニアム地区が対象エリアに含まれた場合、飲料水・調理・入浴すべてに影響が出る。
断水に備えるには、浴槽や大型容器への事前貯水が有効だ。市販のミネラルウォーターも通常より品薄になりやすい。マンション管理組合や建物管理会社に連絡して、受水槽の残量と対応予定を確認することも重要だ。
バンコクの水道インフラ
MWAが管轄するバンコク首都圏の水道サービス対象人口は1,000万人を超える。浄水場は複数あり、チャオプラヤー川などの河川水を処理して供給する。老朽化した配水管の更新が課題となっており、年間数百件規模のパイプ修繕工事が実施されている。
タイ全国の水道サービスはMWAとPWA(地方水道局)に分かれており、バンコク首都圏はMWAが担当する。断水情報はMWAの公式サイト(mwa.co.th)またはホットライン1125で確認できる。