ソンクラーン連休を目前に控えた4月9日、タイ県行政局(กรมการปกครอง)が警察庁、首都圏警察、入国管理局、観光警察、バンコク都庁の5機関と連携し、宿泊施設や歓楽街の安全を確保する合同作戦「Songkran Safe and Care」を正式に発動した。同日午前、県行政局本庁舎で行われた出発式にはウィトゥーン・シリヌクン副局長が出席し、関係者に対して各機関の緊密な連携を改めて求めた。
点検の対象となるのは、正規のホテルに加え、許可を得ずに営業する民泊型の宿泊施設、深夜営業の娯楽施設、そしてそれに類する店舗である。火災避難経路の確保や防犯カメラの設置状況、営業許可の有無など、安全基準と法令順守の両面から重点的にチェックする方針である。
背景には、ソンクラーン期間の高速道路を無料開放、首相は飲酒運転禁止を強調でも報じた通り、政府がソンクラーン期間中の安全対策を例年以上に強化している事情がある。外国人観光客の増加に伴い、宿泊施設での事件・事故リスクが高まっていることも一因である。
特に近年、無届けの宿泊施設やナイトライフ関連の店舗で、薬物や売春に絡むトラブルが頻発しており、パタヤの高級KTVを深夜急襲、中国人客ら34人に薬物検査のような摘発事例も相次いでいる。今回の合同点検はこうした問題への予防的措置としても位置づけられている。
タイ政府は今年のソンクラーンに約370万人の旅客利用を見込んでおり、観光客が安心して楽しめる環境の整備が急務となっている。連休中は点検の頻度をさらに引き上げ、違反が確認された施設には即時の改善命令や営業停止を含む厳格な対応をとるとしている。