タイ投資委員会(BOI)がいすゞモーター・タイランドの150億バーツ(約750億円)規模の投資計画を承認した。タイのピックアップトラック生産拠点を大幅に刷新する。
BOIのナリット事務局長によると、承認されたのは2つのプロジェクト。いずれも自動車産業の高度化を目的とした投資奨励策に基づく申請で、生産ラインへのロボットと自動化システムの導入、Euro 6排出ガス基準に対応する新技術の開発、クリーンエネルギー設備の導入が柱となっている。
タイはいすゞにとって世界最大の生産拠点であり、ここで作られたピックアップが世界中に輸出されている。今回の投資はその地位をさらに強化するものである。3月のモーターショーではマツダ初のEV「6e」が3,062台を予約するなどEVシフトが加速する中、いすゞはピックアップの内燃機関を磨き上げる戦略を選んだ。
Euro 6はEUの最新排出ガス基準で、窒素酸化物と粒子状物質の排出を大幅に削減する。タイではまだEuro 4が標準だが、輸出先の欧州市場に対応するためにはEuro 6への移行が不可欠である。
いすゞはタイのピックアップ市場で約50%のシェアを持つ。D-Max EVも今年発売したが、主力はあくまでディーゼルピックアップである。150億バーツの投資は、タイがEV一辺倒ではなく、内燃機関車の高度化拠点としても進化していくことを示している。

