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Triumphが指摘「タイのライダーはスクーター志向」大型バイク市場が停滞

トライアンフがタイの大型バイク市場の停滞を指摘。500cc以上の登録台数は年間約1万台で伸び悩み、消費者のスクーター志向が鮮明に。燃料高と経済停滞が逆風に。

タイの大型バイク市場が転換期を迎えている。英国の名門バイクメーカー、トライアンフのタイ法人が、排気量500cc以上の大型バイク登録台数がここ2〜3年伸び悩み、年間約1万台で停滞していると明らかにした。ライダーの嗜好がスクーターや新しいセグメントにシフトしていることが主な要因だという。

トライアンフ・モーターサイクルズ・タイランドの商業部門マネージャーは、第47回バンコク国際モーターショーの場で市場の現状を語った。国内経済の停滞に加え、中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格の高騰が消費マインドに重くのしかかっており、「この状況で1桁成長を達成できれば十分」との厳しい見通しを示した。

トライアンフはタイの大型バイク市場でシェア約10%を占める。同社の成長を牽引しているのは、排気量400ccクラスの比較的手頃なモデルである。平均価格が約10万バーツ(約48万6,000円)のこのクラスは、同社の販売台数の50%以上を占めている。大型バイクに憧れるが100万バーツ超のフラッグシップには手が届かない層を取り込む戦略が功を奏している形である。

タイではモーターショー2026の予約が10万台に迫る活況が報じられる一方、大型バイク市場は別の様相を見せている。燃料危機でディーゼルが50バーツを突破する中、維持費のかさむ大排気量車を敬遠し、燃費の良いスクーターや電動バイクに目を向ける消費者が増えているのは自然な流れといえる。

日本でも「リターンライダー」ブームで大型バイク人気が高いが、タイでは経済環境と燃料高騰が逆風となり、市場の構造変化が進んでいる。