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燃料高で農家が焼畑に逆戻り、ディーゼル50バーツ目前でPM2.5悪化の悪循環

経済出典:Khaosod2026/04/03 13:00

タイ農民協会会長がディーゼル47.74バーツ→50バーツの見通しを警告。燃料高騰で農家がトラクターを使えず焼畑に回帰し、PM2.5の悪化を招く悪循環が生まれている。

タイ農民・農業者協会のプラモート・チャルーンシン会長は、ディーゼル価格が47.74バーツ/リットルに達し、近く50バーツに届く可能性があると警告した。燃料高が農業の生産コストを直撃し、農家が作物の残渣を焼く「焼畑」に回帰せざるを得ない状況が生まれている。

次の作付けシーズンに向けた農地の整備で、通常はトラクターやコンバインを使って稲の切り株を処理する。しかしディーゼルの高騰で機械の燃料代が跳ね上がり、多くの農家が「燃やした方が安い」という判断に傾いている。プラモート会長は「政府にエネルギー価格と農業資材の管理を求める。このまま放置すれば農家は負担に耐えられない」と訴えた。

チェンマイのPM2.5は9日連続で深刻な水準を記録し、人工降雨で対処している状況である。北部の森林火災に加えて農地の焼畑が再び広がれば、PM2.5の改善はさらに遠のく。

燃料危機が引き起こす悪循環は明確である。ディーゼル高騰→農業コスト増→焼畑への回帰→PM2.5の悪化→健康被害と観光への打撃。ブリーラム県では公共交通が壊滅し、バンコクの水上バスは値上げを重ねている。燃料危機の影響は交通や物流だけでなく、大気汚染という形で環境にも波及し始めている。

プラモート会長は政府に対し、農業用ディーゼルの補助拡充と農業資材価格の安定化を求めている。焼畑の増加は結果として消火活動の負担も増やし、財政にさらなる圧力をかけることになる。