タイ気象局は2026年3月22〜23日、タイ北部・東北部・中部・東部を中心に40県以上で雷雨・突風・ひょうを伴う不安定な天候になると予報した。春季特有の大陸性高気圧の後退と南方からの湿った気団の流入が重なる「夏季嵐シーズン」の到来だ。
3月後半から5月はタイで「พายุฤดูร้อน(夏季嵐)」と呼ばれる激しい雷雨・突風が頻発する季節だ。特に北部・東北部の山岳・高原地帯では気温差が激しく、ひょうを伴う嵐も珍しくない。今回の予報は「局地的に強い突風と落雷を伴う」という内容で、屋外活動への警戒を求めた。
タイ気象局の予報精度はここ数年向上しており、3日先までの県別降水確率・突風確率が公式アプリ(TMD Weather)でリアルタイム更新される。40県という広域警告は「気象の不安定が全国規模」であることを示す。
農村部では夏季嵐の時期、農作業中の落雷・突風による死傷事故が毎年報告される。タイ保健省の2024年データでは、落雷による年間死亡者は全国で数十人に上る。気象局は「雷鳴が聞こえたら即座に建物・自動車内に避難する」「孤立した木の下でやり過ごすのは危険」と呼びかけている。
チェンライ・チェンマイ・ナーン・コーンケンなどの観光地でも突風によるテント・屋外設備の倒壊・停電が毎年発生する。イベント・祭事の主催者は天候変化に応じた緊急避難計画の準備が求められる。
タイへの観光・出張を計画する際、3〜5月の「夏季嵐シーズン」は天候が突然変わりやすいことを念頭に置き、行動を組み立てる必要がある。