タイ気象局は5月6日午後5時、5月7日から10日にかけてタイ全土で不安定な気象状況になるとの警告(警告3号、52/2569号)を発表した。北部、東北部、東部、中部、バンコク首都圏一帯で強い雨と突風、雷雨の発生が想定され、特に20県が高リスクの対象として指定された。これまで5/5、5/6と段階的に出されてきた警告の更新版に当たる。
警告期間中、タイ国土の上半分(北部・東北部・中部)では雷雨と強風の頻度が増し、所により強い雨が降る見込みである。バンコク首都圏(กรุงเทพมหานครและปริมณฑล)も雨域に入る予想で、通勤・帰宅時間帯の交通乱れと屋外作業者の安全確保が課題となる。雨が一段落すると気温は降下する見通しで、暑熱からの一時的な解放が期待されるが、急な気温変化による体調管理にも注意が必要だ。
気象構造としては、中国大陸からの高気圧と寒気団が東北部と南シナ海まで広がる動きと、タイ湾と南シナ海から南風・東南風が運んでくる温暖な湿気が衝突する形となる。これに加えて南部地域では東風が強まり、深南部を中心に強雨が降りやすい配置となる。複数の風系が同時に絡むことで、対流活動が広範囲かつ持続的に発生しやすい局面である。
二次災害のリスクも気象局は指摘している。連続する雨は累積降水量を押し上げ、突発的な洪水(น้ำท่วมฉับพลัน)や山地からの土砂流(น้ำป่าไหลหลาก)を引き起こす可能性がある。特に山岳・低地周辺の農村部では、川の急増水と土砂崩れの双方に警戒する必要がある。
市民には屋外の人通りの少ない場所、大樹の下、強度の弱い建物・看板の近くを避ける行動が推奨される。農家には果樹の支柱補強と農産物の保護準備、漁業者には海上での航行注意が呼びかけられた。タイの夏季から雨季への移行期に当たるこの時期は、気温の急変化と豪雨の組み合わせで建物や生活インフラへの影響が出やすく、5/7以降の数日間は特に天気予報のこまめな確認が求められる。