タイ気象局は2026年5月5〜10日にかけて不安定な気象を予報し、5月7〜10日は特に激しい雷雨・突風・局地的な大雨に警戒するよう全国に警告を出した。5月6日時点でタイ全土46県で降水確率60%、バンコクも40%と予測された。
5月はタイが乾季から雨季に移行する時期だ。昨年の乾燥した大陸性気団が後退し、インド洋・ベンガル湾方面からの湿った季節風(モンスーン)が侵入し始める。この「季節の変わり目」は最も不安定な気象が出やすく、突然の豪雨・竜巻性の突風・落雷が頻発する。
タイ気象局(TMD)の3〜10日予報では、バンコクの最高気温は35〜40度で推移しつつ、午後から夜にかけて局地的な激しい雨が入るパターンが続くと予想された。北部・北東部ではまだ乾季の名残もあり、雨のムラが大きい。
5月の突風・落雷は農村部で農作業中の農家、建設現場の屋外作業者、オープンエアのイベント参加者に特に危険だ。タイ気象局は「雷鳴が聞こえたら建物・自動車内に速やかに避難する」「雨が降り始めたら川・池・水路から離れる」「落雷リスクの高い孤立した木の下での雨宿りは絶対に避ける」と呼びかけた。
タイの年間降水量は地域によって1000〜2000ミリ以上に達し、雨季(5〜10月)に集中する。バンコクでは排水インフラの限界から、激しい雨の後には浸水が発生しやすい。2025年のバンコク都の治水投資は前年比20%増だったが、市街地全体の排水能力向上には複数年かかる。
