タイ気象局は5月5日、警告第1号を発表し、5月7日から10日にかけてタイ全土で不安定な気象状況が続くとの見通しを示した。強雨や強風、地域によっては雷雨を伴う見込みで、明日5月6日の予報では北部・東北部・中部を含む46県で雨の確率60%、バンコクも40%と発表された。
警告の背景には2つの気象要因がある。1つは中国大陸から南下した高気圧と寒気団がタイ東北部と南シナ海上空に居座っていること、もう1つは南風と東南風がタイ湾と南シナ海から大量の湿気をタイ北部・上部に運び込んでいることである。湿気と寒気が衝突する形となり、タイ全土で激しい対流活動が発生しやすい構図が出来上がっている。
明日5月6日の予報では北部で午後の雷雨が40%、特にランパン・ナーン地域での発生が想定されている。北部全体で午後は猛暑となるが、夕方以降に対流が活発化して雷雨に転じる流れだ。中部・東北部でも雨域が拡大する見込みで、屋外労働者や帰宅時間帯の通勤者は突発的な強雨と強風に遭遇する確率が高い。
南部では別系統の影響として、東風波(easterly wave)がタイ南部下部を覆い、強雨地域が増えている。特に深南部では集中豪雨が局所的に発生しやすく、避けにくい強雨の予報となっている。海上ではタイ湾とアンダマン海で約1mの通常波だが、雷雨域では2m超の高波となるため、船舶は雷雨域を回避する航行が求められる。
気象局は被害回避のために具体的な行動を呼びかけている。屋外の人は強風時に空き地・大樹・脆弱な建造物・看板の下を避け、農家は果樹の支柱補強と農産物・家畜の保護準備を、漁業者は海上での航行注意を促した。本格的な季節の変わり目に当たる時期で、急激な気温・湿度の変化は健康にも影響するため、体調管理にも注意が必要となる。