タイ気象局(TMD)が5月10日17時、「タイ国内の不安定気象」に関する警報第11号(60/2569)を最終号として発表した。タイ上部では雷雨・突風・激しい雨が一部地域で続き、特に北部の影響が大きい。明日5月11日も同様の天候が継続する見通しで、農産物・建造物・健康への注意が引き続き必要となる。
気象局は、タイ上部(北部・東北部・中部)では今後も雷雨と突風(lom krachok rang)に伴う激しい雨が一部で発生する見込みと予報。中国からの高気圧(冷気団)が東北部とタイ湾・南シナ海に張り出し、タイ湾と南シナ海から南西風と南東風が湿気を運び込む形で、上部の雨が継続している。南部では東風が強まり、こちらも局地的な強雨を引き起こす。
具体的な注意点として、気象局は以下を呼びかけている。雷雨・突風時は野外・大木の下・脆弱な建造物・看板の下を避けること。激しい雨と累積雨量による突発洪水・山地からの鉄砲水(น้ำป่าไหลหลาก)に警戒すること。農家は果樹を補強し、農産物・家畜への被害対策を準備すること。気候変動期の健康管理にも注意。
気象局のサイト(http://www.tmd.go.th)または電話(0-2399-4012-13、1182)で24時間情報入手可能。今回の警報号は本件不安定気象についての最終号で、明日以降は通常の予報に切り替わる予定だが、雨季入り前の不安定気象は5月後半まで継続するパターンが過去多く、引き続き予報を確認することが望ましい。
タイ気象局はすでに5月のエルニーニョ突入確率61%を警告しており、今後3か月の少雨と高温の長期化が見込まれる。一方で、雨季入り直前のこの時期は冷気団南下と湿気の流入で局地的な強雨パターンが繰り返されるため、洪水と乾燥が並走する複雑な気象構造となる。
直近では5月8-10日にナラティワート県で泥炭湿地火災が拡大し消防車14台動員。一方で北部・東北部では局地的な大雨が続く対照的な状況が同時進行している。これは少雨期と雨季の移行期特有の気象パターンの典型例だ。
在タイ日本人の生活への直接影響として、明日5/11は北部チェンマイ・チェンライ・東北部コラート・コンケンへの出張・観光は突風による交通遅延に注意。バンコクとその周辺は局地的雷雨でGrab・配車の遅延、屋外イベントの中止リスクがある。南部プーケット・サムイ方面の海路アクセスはフェリー・スピードボートが運休になる可能性がある。