2026年3月22日土曜の未明、パタヤ・ジョムティエン地区で59歳のスウェーデン人男性が、トランスジェンダー女性に襲われて負傷する事件があった。現場はワット・タンマサマッキ・ソイ3の住居で、サワン・ボーリブン・タンマサタン・パタヤ救急センターに緊急通報が入ったのは午前2時49分。ボランティア隊員が駆けつけて対応にあたった。
時刻は午前2時49分。パタヤがいちばん夜らしい顔をしている時間帯だ。ジョムティエンはパタヤ中心部から少し南に下ったエリアで、長期滞在の外国人や日本人も多く暮らしている。昼間は穏やかなビーチ沿いの空気だが、深夜になると別の顔を見せる、というのは滞在経験のある人ならよく分かる話だろう。
引っかかるのは、現場が「ソイ3にある住居」という点だ。バーや路上ではなく、誰かの家のなかで起きている。原文ではそれ以上の詳細には触れていないが、観光客がたまたま通りかかった通り魔的な事件、とは少し違う匂いがする。どういう経緯でその部屋に入ったのか。そこを当事者しか知らないまま、被害だけが残る形になりがちなのが、こうした夜の事件の難しいところだ。
パタヤは華やかな夜の街として知られる一方で、外国人観光客を巡るトラブルが時折ニュースになる場所でもある。今回は59歳という、決して旅慣れていない年齢ではない人物が被害に遭った。慎重なはずの世代でも、夜の街は別のロジックで動いている、ということなのかもしれない。
タイで事件に巻き込まれた場合の連絡先として、外国人向けに英語対応のツーリストポリス(1155)があることは、覚えておいて損はない。観光地で華やかさだけ追いかけても、灯りが消えた後の街は確かに存在している。